白鳥遊ぶ倉敷川沿いの倉敷美観地区。美観の名に恥じぬ見事な白壁の家並みが連綿と続く。手前は今年3月17日にオープンした星野仙一記念館。星野仙一は倉敷市の生まれで岡山県立倉敷商業高校から明大を経て、 中日ドラゴンズへ。館内には思い出の品200点が展示されている
さて、「こだま」各駅停車の旅を続けよう。岡山の次は新倉敷に停車する。実は小生、かつて倉敷を旅したことはあるが、新倉敷駅で下車するのは初めてのこと。それだけに新倉敷駅からのアプローチは新鮮だ。山陽本線なら2駅だが、地元の話も聞きたいのでタクシーを利用した。まず最初に案内されたのが白壁の家並みが続く倉敷美観地区だった。1時間ほど散策し次の目的地「倉敷チボリ公園へ」と告げると、「いよいよ終わりじゃけん」という寂しそうな答えが返ってきた。北欧デンマークの世界最古のチボリ公園と提携し、華々しくオープンしたテーマパークだったが、わずか11年で閉園に追い込まれるとは、誰が予想したであろうか。0系こだま号は使命を全うしての引退だが、その1カ月後、倉敷チボリ公園は莫大な負債のみ残し幕を閉じるのである。