その後
フラッシュバックは少なくなったものの、いまだにひどい恐怖に嘖まれています。自責の念と不安がそれを加速するのか、吐き気と下痢が止まりません。自宅から出れないまま、なんとかこの波をやり過ごしてます。まだ海には近づけない。来月の「フィールドライフ」の連載「PADDLING HOBO」は一回休載することになりました。
このブログで事故報告をしたことで、各方面からいろいろな意見をもらいました。予想通り厳しい叱咤、批判も多く、そのひとつひとつを胸に刻んでいます。読者のみんなに心配をかけ、本当に申しわけない気持です。この場をもって改めてお詫びします。
今回の事故を僕はまずブログで報告しました。
でも今はこのエントリーを再度降ろそうかどうか悩んでいます。反響があまりに大きく、また、概要のみを伝えたことで誤解や行き違いを生んでしいるからです。また、残念ながらコメント以外にも多数の誹謗メールが匿名で届きます。正直それにめげてます。
僕は自分のミスで、自分と家族の命を危険に晒しました。そして一生消えぬ恐怖とペナルティを受けました。しかし助かったあと、家に戻ったあと、身も知らぬ人から届く「調子に乗るな」「迷惑なんだよ」「死ねばよかったのに」という言葉はそれを遥かに越えて僕を苦しめています。
いったいなんで事故の事を書いたんだろう?
いったいなんで自分を晒したりしたんだろう?
なんか、ブログなんかもう止めたい。
それでも先のエントリーを掲載し続けているのは、友人や読者に(人の噂や第3者経由ではなく)直接僕の動向を伝えたいと思っているからです。でも、この先どうするかわかりません。
ただ、先のエントリーを取り下げる前に、コメントで関心の大きかった何点かついて、のちほど追記しておきます。
では。
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コメント
事件への意見や考えではなく、匿名で誹謗中傷の声を上げる幼稚な卑怯者以上に、あなたを愛するたくさんの人がいます。僕は事件をブログに掲載するジュンさんの勇気を讃えます。この度の事故をジュンさんが自身の強さに変え、また再び大海原に漕ぎ出す日が来ると信じています。
投稿: レイマン | 2008年11月24日 (月) 20時01分
“生還しました”にコメントした者です。
PCの扱いに慣れていないので、仮名もなしで書き込んでしまいました。
すみません。
私もあまり優しいことは書きませんでしたが、誹謗中傷を超えた罵詈雑言に耳を傾けるくらいなら、ブログを続けることはないと思います。
そして、きちんとした反省を踏まえた上なら、パドルも筆も置く必要はないと思います。
むしろ、私はジュンさんの文章が読めなくなることは絶対にあってほしくないです。
時間がかかってもいいから、元気になって、冷静になって、またワクワクするような文章読ませてほしいです。
でも、まあ…こういう時、『頑張れ』て言葉は逆にキツイと思うから、とりあえずゆっくり休んでください。
気軽に他人に『死ねばいいのに』ていう人、コミュニケーションに飢えてる、屈折した人なんだと思います。
そう言ってジュンさんが傷つく=反応してくれて嬉しいな♪てくらい、日常生活で誰にもかまってもらえないんでしょう。
無謀=冒険、ではないように、おかしい人の罵詈雑言をスルーすることが意気地無しではありません。
また、どこかの誌面でジュンさんに会えるのを楽しみにしています。
前にも書いたけど、ひと冬ニセコの山で毒抜きしてきてください!
投稿: やっぱファンはやめられませんわ | 2008年11月24日 (月) 20時01分
2chから来た最近デビューしたばかりのシーカヤッカーです。
誹謗中傷もおありでしょうが、生死を分ける境目の経験は、後に続く(?)可能性が
あるものの生死を分ける重い言葉になると思います。
なんの資格も無く漕ぎ出せるカヤックの世界で、先人の知識経験ほど有意義なものはありません。
お気持ちは察しますが、面白半分に中傷する人ばかりではありません。
くだらないコメントですが、是非すべてをさらすことによってたくさんの命を救ってください。
投稿: horo | 2008年11月24日 (月) 20時05分
こういう時の『死ねばいいのに』なんて言葉に意味はありません。
落ち着かれた後に、改めて厳しい批判にだけ耳を傾けられて行けば良いと思います。
僕はジュンさんの文章から山遊びを始めました。
今後も楽しみにしています!
投稿: たかけん | 2008年11月24日 (月) 20時12分
ジュンさんへ
ジュンさん、皆に良く思われるためにやってたの?
評価を得るためにやってたの?
違うはずだよ。
ジュンさんの志は、絶対違う。
文章を読んでれば、魂が伝わってくるから分かるよ。
評価なんて曖昧だよ。
その時の感情によってみんな違うんだから。
でも、変わらない大切なものがある。
ジュンさんの魂を見せてよ。
絶対に、評価を気にしちゃ駄目。
今は凹んでても、この山乗り越えてよ。
人生って大冒険ジャン。
誹謗中傷はスルーでオッケーだよ。
自分の魂のド真ん中、やるべきことだけやる。
大好きだよジュンさん。
多くの人間が、自分のことばっかで嫌になる。
ジュンさんの心を分かろうとしている人がどれだけいるのか。
どんな状況になろうとも、ジュンさんのために力にないたいよ。
自分を責めないで。
失敗のない人間なんていないって。
他人の評価は捨てよう。
だから、失敗からの恩恵、生かされている恩恵を感じてさ、
もっと次がんばりゃいい。
逆にそれしかないっスよ。
一生拭えない傷だって、抱えていけばいい。
ジュンさんは傷が最高の解釈に変わるしかないような人生を、これから送ればいいっスよ。
俺たちが受け入れてあげればいいことなんだからさ。
気付いたときがまた新たなスタート。
だから、いつでも前へ前へ。
魂見せてよ。
投稿: 将軍 | 2008年11月24日 (月) 20時52分
単なる救助ネタが、果てしないロードを突き進んでますね。
「ただ、ただ、残念なだけです」とか「幻滅した」とか。
「海洋民族であった我々の民が」とか(笑)。
みんな、大げさだなあと思います。
「一生消えぬ恐怖とペナルティを受けました」
とジュンさんは律儀にも返されてますが、ネガティブになり過ぎですよ。
海を知らない大多数?の人間にとっては、何を騒いでんの?という感じです。
人間が生きていれば、多少の功罪は普通に出てきます。
それをいちいち「罪だ!」と騒がれるのは有名人だからというだけの話です。
ブログについても、やめる必要はないと思います。
だって、一番上のほうに、「道を外れ、道に迷い、道を探し、道行く日々」と先に書いてあるじゃないですか。
外れて、迷って、探して、次の場所に行ってください。
それにしても、ホーボーさん。みんなに愛されてますね。男ばっかだけど。
投稿: 僕 | 2008年11月24日 (月) 21時32分
今のご時世、訳の分からない犯罪が毎日のように報道されてます。
そんな中で健康的じゃないですか!
確かに漁船の方とか仕事中で内心、迷惑と感じる瞬間もあったかもしれない。
だけどやっぱり助かって良かった!って気持ちだと思います。絶対に。
匿名で死ねばよかったなんてちっちゃい事を書き込むバカタレなんか気にすることはないです!
たかが知れてるよ、そんなヤローの日常生活なんて。今はナーバスになって仕方ないと思う。
ブログも物書きも休んでいいと思います。
だけど、どんなに打ちのめされてもまた、必ずあの時は…って笑って言える(書ける)ようになる日がくると思うから、それまで待ってます。
心からそんな日がくることを願っています。
病院のベッドの上より…
投稿: ゆみこ | 2008年11月24日 (月) 21時52分
中村天風は「事あるが人生」と言っており、私はその言葉が好きです。
いろいろな事があるのが人生なんだと、なにか辛いことがあったときに思い出します。
ホーボーさんの記事を待っている人は多いです。
これからも期待しています。
投稿: tamaden | 2008年11月24日 (月) 22時29分
吐き気と下痢が止まらない、、、。きつそうですね、、。こんな時はあえて、外部との情報(ブログ)を一時強制切断するのも手かと思います。メールアドレスも変えたら?これは卑怯でも何でもないと僕は思うが。この道具は今は装備から外した方が身が軽くなるんじゃないですか?風が強ければルートを変えるって事もある訳だし。
投稿: 柳龍一郎 | 2008年11月24日 (月) 23時21分
ジュンさんにそんな事言うヤツはアウトドアマンじゃないよ。我々はデッカイ山、デッカイ海、デッカイ空を見てる。そんな事は言わない。オレがジュンさんの友達だったら肩を叩いて、ワンワン泣きながらたった一言『よかった』って言いたい。ジュンさんは反省している。今はツライでしょうがこのままって事はないよね。まずは一緒に怖い体験したラナ‥いやジュンさん以上だよ。だって犬は津波の映像も恐怖体験の本も読んだ事ないんだもの。 今はラナの喜ぶ事、散歩におもいっきり付き合う事。次にジュンさんの事。原点回帰の旅。
次は仲間と。
その次ぐらいにオレらのため、また旅に出てほしい。おいっす!ホーボーっス!って。
こっちはもう雲の平に行く気マンマンなんだから。 もっと教えてくれぃ。
肩をたたいて泣きながら『ジュンさんよかったっス』って言いてぇ!!
いつの日か会えたら抱きしめてねぇ!
男だけど。
あえて言わせてください!おいっ!ホーボージュン!ホントに放浪して帰って来い!
投稿: へいちゃん | 2008年11月25日 (火) 00時11分
僕さんのコメント、出だし以外はダイゴじゃないけど確かにぃ!って感じで不謹慎にもチョット笑っちゃいました。ホント果てしないロードに突き進んでる感があります。他にもやれ盲目的ファンとかホ-ボー教とか、そんな人いないと思うけど…、理解して受け入れろとか、何を?、批判する人=卑怯者なんて短絡的発想もないし、全てホ-ボーさんの強さも弱さも分かった上でそれでも応援したいって人が殆んどなんじゃないかなぁ!自分もチョット鼻が膨らみすぎて言葉足らず及び言葉が過ぎたかもしれないと少し反省してます。ごめんなさい。それにしてもホ-ボーさんへのコメントいつも2、3個ぐらいだったのにどこから湧いてきたんだか…。誰かじゃないけど次回からはポジティブなコメント入れますのでホーボーさんこれからもヨロシクお願いします。
投稿: 凛 | 2008年11月25日 (火) 01時47分