[元次官宅襲撃]小泉容疑者を送検　車内にナイフ１０本

　元厚生事務次官宅連続襲撃事件で、警視庁と埼玉県警の共同捜査本部は２４日午後、さいたま市北区の無職、小泉毅（たけし）容疑者（４６）を銃刀法違反容疑で東京地検に送検した。小泉容疑者はさいたま市南区の山口剛彦さん（６６）、妻美知子さん（６１）夫妻の殺人事件と東京都中野区の吉原健二さん（７６）の妻靖子さん（７２）に対する殺人未遂事件の双方への関与を認めており、捜査本部は銃刀法違反事件の処理が終了次第、殺人容疑で再逮捕する方針。

　小泉容疑者が２２日夜警視庁本部に乗り付けた軽乗用車内には、事件に使われたとみられる血痕が付着したナイフ（刃渡り約２０センチ）のほか、サバイバルナイフ６本、ナイフ２本、折りたたみナイフ１本▽包装紙でくるんだ宅配便を装った段ボール箱２箱▽血痕の付いた手袋▽つば付きの紺色の帽子▽青のジャンパー▽紺色の作業ズボンなどがあった。血液が付着した押収品については、血液鑑定をして被害者のものと一致するか調べている。【佐々木洋、神澤龍二】