2008年(平成20年)11月9日(日)
中野浩一氏12球団合同トライアウト視察(競輪)
スケートの次は野球界から選手発掘だ。11日に神奈川県で開催される「12球団合同トライアウト」に日本競輪学校名誉教官で競輪界のスーパースターだった中野浩一氏と滝沢正光氏が視察することになった。
日本競輪学校はプロ野球選手のセカンドキャリアを支援している。若くして引退を余儀なくされても、プロとして生活したい人はいっぱいいる。そこで競輪転向を勧め、希望者には直接説明をする予定となっている。
競輪選手は受験者が減少したことで年々、倍率が下がっている。そのため昔だったら合格していなかったタイムでも受かるようになってきた。
競輪選手の受験年齢制限を撤廃したことで、ソルトレークシティー五輪に出場した武田豊樹や長野五輪金メダリストの西谷岳文らスケートから転向した選手がどんどん出てきている。特に武田は先日の「ふるさとダービー広島(GII)」で優勝するなどトップクラスで活躍中。野球界からも元ソフトバンクの北野良栄が10月に競輪学校を卒業して来年1月にデビュー、元ヤクルトの松谷秀幸が在校中で徐々に増えている。
競輪はプロ野球に比べ選手寿命は長い。これまで生かしきれなかった運動能力も、自転車でパッと花咲く可能性は十分ある。全体のレベルが底上げして競輪界の活性化につなげてほしい。(競輪担当・亀田 克也)
● 亀田 克也 ● 富山県生まれ。1998年入社の33歳。編集センターを経て2003年9月から競輪担当。体重と車券の負けは年々増えっぱなし。200円が最大12億円になる「チャリloto」で一発大逆転を狙うしかない。 |