事件・事故・裁判

文字サイズ変更
ブックマーク
Yahoo!ブックマークに登録
はてなブックマークに登録
Buzzurlブックマークに登録
livedoor Clipに登録
この記事を印刷
印刷

裁判員がわかる:/7 候補者にはどんな通知が来る?

 裁判員制度を調べている竹橋美咲さん(仮名)一家で話題になった「裁判員候補者へのお知らせ」。最高裁は28日、来年の候補者計29万5036人にまとめて通知を郵送します。お知らせの内容はどんなもの? 一家の疑問に担当記者が答えます。

 届くのは、クリーム色の角形2号の封筒。中には▽候補者名簿への記載のお知らせ▽調査票▽マークシートの回答票▽裁判員制度を紹介するパンフレットや漫画▽返送用封筒--が入っています。問い合わせ用の専用コールセンター(29日設置)の電話番号も書かれています。

 調査票は3点を尋ねます。一つ目は、あなたが裁判員になれない職業かどうか。国会議員、裁判官、検察官、弁護士、司法書士、警察官、法律学の教授、知事や市区町村長、自衛官などが該当します。次に、裁判員を辞退できる人かどうか。70歳以上▽学生▽05年以降の検察審査員▽重い病気やけがで参加が困難--の人です。この2問については、身分証明書や学生証、診断書など証明する資料のコピー提出を求められます。

 3点目では(1)重い病気やけが(2)介護(3)養育(4)仕事上の都合(5)冠婚葬祭や試験、行事(6)出産の予定--があって、裁判員になることが難しい月を2カ月まで答えられます。(4)の場合は、1人でやっている仕事だったり収穫や出荷の時期に当たるなど、他の人に代わってもらうことが難しい事情や、休んだ場合に生じる損害を答える必要があります。そのほかの場合も、病気やけがの症状、介護や養育の対象者の事情を具体的に記します。ただ、必ず辞退が認められるわけではありませんのでご注意を。

 回答はマークシートに記して12月15日(必着)までに返送。うそを書いても罰せられませんが、最高裁は正確な記載を呼び掛けています。【北村和巳】=毎週月曜掲載。次回12月1日は「名簿に載ってしまった」

毎日新聞 2008年11月24日 東京朝刊

事件・事故・裁判 アーカイブ一覧

 

特集企画

おすすめ情報