2008年11月、米紙ニューヨークタイムズは新疆ウイグル自治区から発見されたミイラ、通称「楼蘭の美女」はかつて新疆が中国とは異なる別の地域であったことを示しているとのコラムを掲載した。写真は新疆ウイグル自治区のウイグル族。

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<楼蘭の美女>新疆は中国じゃない?ミイラが明かす歴史の「真実」―米紙
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2008年11月、米紙・ニューヨークタイムズは新疆ウイグル自治区から発見されたミイラ、通称「楼蘭の美女」はかつて新疆が中国とは異なる別の地域であったことを示しているとのコラムを掲載した。22日、環球時報が伝えた。

新疆ウイグル自治区ではチベット同様、少数民族の独立運動が続いている。こうした動きに対し、中国政府は新疆ウイグル自治区は古来より中国の領土であると主張している。しかし、ニューヨークタイムズのコラムは「楼蘭の美女」は中国政府の主張を覆すものだと指摘する。1980年に発掘されたこのミイラはおおよそ3800年前のものと推定されている。中国が新疆領有の根拠としている張騫の西域遠征のはるか以前に人が住んでいたことを証明し、しかもその顔つき、体つきはいわゆる中国人のものとは大きく異なっており、中央アジア系の特徴が明らかだ。

一方、新疆ウイグル自治区社会科学院中央アジア研究所の潘志平(パン・ジーピン)所長は「中国は多民族国家であり、中国人であることと漢民族であることは必ずしも一致しない。『楼蘭の美女』は漢民族ではないが、中国人だ」と反論した。歴史学者の張偉(ジャン・ウェイ)氏も、ニューヨークタイムズの理屈に従えば米国はネイティブアメリカンに返還するべきではないかと皮肉った。(翻訳・編集/KT)
2008-11-23 14:13:25 配信

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