記事入力 : 2007/12/23 09:50:33
ニセ民主主義と非韓国人
著者は本紙の東京特派員と『韓国論壇』の発行人を務めたベテランジャーナリストだ。「反骨イ・ドヒョンの自伝的現代史批判」というサブタイトルにも表れているように、イ・ドヒョンは「朝鮮人・韓国人・非韓国人」という三つの観点から自らが生きた時代の節目を区切る。
1933年にソウルで生まれたイ・ドヒョンは「生まれてからはじめの13年間は“イ・ドヒョン”ではなく“タヤマ・ヨシ”という日本人として、朝鮮語を書いて見つかれば罰を受けて」育ったと回顧する。イ・ドヒョンに「韓国人」としての人生が訪れたのは45年の「光復」(日本の植民地からの解放)だ。イ・ドヒョンは光復後、学徒護国団で活動、6・25(朝鮮戦争)発生直後に韓国軍に入隊し、64年に大尉として除隊するまでの14年間、軍人生活を送った。新聞記者になった後はベトナム戦争を取材、89年に「韓国論壇」を設立した。
イ・ドヒョンは1997年以降を「ニセ民主主義時代」と区分、この期間は「非韓国人」としての人生だと書いている。この辛らつな表現からもよく分かるとおり、イ・ドヒョンは自分の生きた時代と正面から対決した。主体思想に追従する民主化勢力と衝突したり、国民の政府(金大中〈キム・デジュン〉政権)と参与政府(盧武鉉〈ノ・ムヒョン〉政権)を痛烈に批判している。この本の読者は、反発するか共感するかのどちらかだ。中立的な見解はないだろう。
キム・スヘ者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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