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[tanzawa report No.61]

発行日: 2003/11/9

********************************************* tanzawa report ******

        丹 沢 通 信  No.61  2003.11. 9.

                      松隈さんのCD・・・丹沢山塊のご紹介

***** tanzawa report *********************************************

 秦野山岳会の松隈さんとは尊仏祭りでお世話になってから3年のおつき合い
です。この丹沢通信にも2度書いて下さいました。
 丹沢山麓、秦野市にお住まいの松隈さんにとっては丹沢山は裏山、とうこと
で縦横に踏破、調査され、また文献も渉猟されています。この長年に渉って蓄
えられた資料をDCにまとめられました。題して「秦野の裏山物語」です。
 松隈さんからお送り頂いて拝見しましたが、これは丹沢にご関心のある方に
は是非紹介したいと思いました。それで松隈さんのご了解を得ましてCD紹介
の特集号としました。

 構成は、データ集、概念図、遡行図、滝、道標、峠、文集、写真集に表紙と
操作説明がついています。一番役立つのはデータ集です。これは辞書と索引を
兼ねております。全部をご紹介出来ませんが五十音順になっている最初の項を
転載いたします。

あたま(頭)
「あたま(頭)」と言いますと、沢や谷が稜線にかさなったところにできるで
っぱりのようなところを指して使われる一般語ですが、谷や沢の名前にこの
「頭」を接尾語に付けてその「でっぱりの場所」を名付けることもあります。
 丹沢の山域全体で好く知られた「あたま(頭)」と付くでっぱりが38座もあ
ります。その標高別ベスト10は次の通りです: 

 頭の付く峰  標高(m) 場所概要 
            稜線   谷とか沢
 鬼ヶ岩ノ頭  1608  主稜稜線  早戸川 鬼ヶ岩沢
 棚沢ノ頭   1590  主稜稜線  玄倉川 棚沢
 同角ノ頭   1491  同角稜線  玄倉川 同角沢
 テシロノ頭  1491  石棚稜線  小川谷 テシロ沢 
 ザンザ洞ノ頭 1450  同角稜線  玄倉川 ザンザ洞
 ミカゲ沢ノ頭 1421  主稜稜線  玄倉川 ミカゲ沢
 金山谷ノ頭  1380  主稜稜線  神ノ川 金山谷
 瀬戸沢ノ頭  1375  三峰稜線  早戸川 瀬戸沢
 石小屋沢ノ頭 1370  同角稜線  玄倉川 石小屋沢
 円山木ノ頭  1360  三峰稜線  早戸川 円山木沢

 このデータ集で「金冷シ」をキンヒヤシと読み、丹沢に3ケ所もあることを
知りました(2ケ所は知っていたのですが)。


 文集は大正三年に発表された武田久吉博士の登山記「丹沢山」をなど過去の
貴重な文献が紹介されています。一例を紹介しましょう。

       漆原俊氏に聞く昭和初期の丹沢山塊
前書き:
 この記述は、2001年春に漆原俊氏から伺った話を元にしています。

 漆原俊氏は秦野山岳会の顧問をされており、昭和初期の創設会員の一人とし
て、黎明期の丹沢山塊の登山振興に尽力されてきました。 当時の秦野町青年
団を母体に誕生した秦野山岳会ではありましたが、青年グループの町興しに似
た熱意のこもる活動によって、丹沢登山の礎が築かれました。
 往年の人気専門雑誌『ハイキング』の第71号の巻末録にある『丹沢五人男
(宮内敏雄筆)』の記述のなかで、岩崎京二郎、田杭安太郎、坂本光雄、眞船
喜之助の各氏と並んで、漆原氏が列せられて、『地元山岳会の鑑』と評されて
います。 このことから、漆原氏の往時の活躍ぶりが推察できます。
 漆原氏は、秦野山岳会の創設会員の一人であって、山岳会主導者の傍ら、山
岳民俗にも興味を持たれ、開拓期の丹沢紹介などに尽力されてきました。現在
もなお、秦野山岳会顧問のほか、民俗学の分野での著述もされるなど、多面的
な活動を続けられています。 付録に漆原氏の執筆を紹介します。

秦野の町と丹沢山塊のつながり

 秦野の町と丹沢山塊の登山を通してのつながりをお話するのには、昭和初期
にあった町おこしの青年達のことから話さなければならないでしょう。それは
関東地震のとんでもない災害、関東大震災の後から継続されてきた活動でした。

大正13年(1924)9月の関東地震(M7.9)の後、翌年1月15日に
相模地震(M7.2)と大きな地震が立て続けにありました。その後半年ほど
たった9月から、丹沢山塊の被害状況の実地調査をしようと、神奈川県青年団
連合会が県下の青年団の人たちを集めて開催されました。
 場所は、秦野の曾屋にあった大川旅館で、そこで一泊のレクチャーの後に実
地踏査が行われました。このとき指導にあったのが、地震学の中村左衛門太郎
博士(当時中央気象台技師)、地質学の本間不二男博士(京都帝国大学助手)、
植物学の武田久吉博士でした。特に、中村博士は『関東大震災調査報告書(地
震編)・大正13年9月発行』の編者でもありましたから、この実地調査は、
日本屈指の専門家による指導とあって、相当なものであったに違いありません。
 この、実地調査の青年団のなかに秦野青年団も加わっていたことは云うまで
もありません。

 この実地調査で始まった登山が、青年の精神鍛錬に、そして、人に役立つ活
動へと、少しずつ姿を変ながら、丹沢山塊踏査が継続けられて行きました。

 昭和2年(1927)になって、小田原急行線が開業しました。この開業で
恩恵を受けるはずのところが、逆にダメージうけてしまったのが蓑毛の御師
(おし)の里です。首都からみると交通の便は伊勢原がよいことから、大山参
詣には伊勢原に人の流れが向ってしまい、御師の里も凋落の一途を辿ることに
なってしまったのです。それまでは、富士登山からの立ち寄りの大山参詣客を
出迎えるなど、蓑毛から松田駅までの旅客輸送も御師が担っておりましたから、
大きな痛手となったわけです。

 このままではと、立ち上がったのが秦野青年団でした。丁度、近代登山が世
の中に浸透し始めましたが、大山に比べ、以西の丹沢山塊は未開の地でした。
 その未開の地に活路を求めようと、大正14年(1925)の入山経験が生
かされて、丹沢山塊の踏査が繰り返されたのでした。昭和6年(1931)に
開催された第三回丹沢踏査もその一つです。現在写真に残っているもので一番
古いものです。
 この踏査は秦野青年団の主体でおこなわれましたが、札掛を起点に塩水谷か
ら丹沢山を往復するものでした。参加メンバーには、栗原藤次氏(後に秦野市
長)などが加わっています。青年団といいますのは今では過去の言葉になって
しまいましたが、当時の若者にとっては社会教育とか若者同士の横のつながり
を持つ貴重な社交場の役目を担っていました。 (以下略)

 ほかにご自身の山行記録もあり、日本の名瀑百選に選ばれた早戸大滝への道
も紹介されています。


 一番楽しいのは写真集です。経路毎にまとめられ拡大して見ることが出来ま
す。写真はきれいで山の雰囲気をよく表しております。見ているだけで楽しく、
そして、そこに行きたくなります。

 滝、道標、峠も写真集で一部の写真は拡大して見ることが出来、簡単な説明
文付きです。 

 この他に、秦野山岳会創立70周年記念誌「秦山の七十年」pdf版が付いて
います。拾い読みをしていますが大正年間からの活動年表が世間の出来事と対
比させて書かれていたり、丹沢山開きの変遷など結構面白く読めます。


 この素晴らしいCDを一部の人達だけに留めるのは勿体ない、是非広く知っ
て頂きたいと思います。読者の皆さまにも是非お勧めします。丹沢について書
かれた書籍は沢山ありますが、長年丹沢に親しまれた著者の蘊蓄、そしてこれ
だけ数多くの写真や図版を掲載した書籍はないと思います。案内書としても、
また読み物、写真集としても価値があります。

 丹沢通信で知ったと書いて下記アドレスに連絡下さい。制作費、送料など実
費\1,000.です。発送時期、送金方法など回答されると思います。
      matsuk@edd.ts.fujitsu.co.jp

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