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C&グループで資金難表面化(下)

造船・建設に過剰投資

 2005年に買収したC&友邦(旧友邦建設)は物件売れ残りが手痛い。大邱と慶尚北道で分譲中のマンションの成約率は60-70%にとどまり、1700億ウォン前後の資金回収が滞っている。C&グループは資金難を打開するため、シンウ造船海洋など系列会社の売却を進めたが、景気後退懸念で企業のM&A(合併・買収)市場が冷え込み順調には進んでいない。C&グループのキム・チョルホ理事は「最近の金融危機の余波で一時的に困難な状況に陥っているだけで、金融機関から段階的に1100億ウォンの支援が得られれば十分に危機を乗り切ることができる」と述べた。

 これについて、債権銀行団幹部は「1000億ウォン前後の追加支援は困難かもしれない。(C&側が)ワークアウトを申請すれば受け入れる」と述べた。債権銀行団はウリ銀、農協、新韓銀、大邱銀などで構成されている。

◆企業買収で規模拡大

 1990年に設立されたC&グループはこれまで他業種にわたる事業拡張で企業規模を拡大してきた。

 同社は林炳石(イム・ビョンソク)会長が1990年に設立した七山海運を前身とし、95年にC&海運(旧セブンマウンテン海運)を設立した。C&海運を通じ02年にセヤン船舶(現C&商船)を買収したのに続き、04年には友邦(現C&友邦)、進道(現C&重工業)も傘下に収めた。その結果、C&商船、C&進道、C&友邦など上場企業5社を含む系列企業44社を抱えることになり、進出業種も造船、建設、テーマパーク、衣類など多角化した。従業員数は約4300人で、昨年の売上高は1兆3000億ウォン(約870億円)だった。金融業界関係者は「景気に敏感な業種が多く、企業支配も脆弱(ぜいじゃく)で、金詰まりによる影響は避けられなかったのではないか」と述べた。

李性勲(イ・ソンフン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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