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C&グループで資金難表面化(上)

造船・建設に過剰投資

 資産2兆2000億ウォン(約1470億円)の中堅企業グループ、C&グループが資金難から経営再建に向けたワークアウト(企業改善作業)に直面する危機に追い込まれた。

 グループ主力企業のC&重工業は29日、「流動性危機を克服するためさまざまな方策の一つとして、債権金融機関との共同管理を検討したが、現時点で決定事項はない」と公示した。金融市場関係者は「C&重工業は債権団の資金支援がなければ、自力での生き残りが不可能な状況だ」と述べ、既にワークアウトの準備が進んでいることを明らかにした。

◆過剰投資と資金不足

 C&グループが現在抱える負債は金融機関からの借入金8000億ウォン(約540億円)を含め1兆3000億ウォン(約870億円)に達する。急成長していたC&グループはバブル崩壊が始まった造船業と建設業に足元をすくわれた。

 C&グループは造船景気がピークに達した昨年8月にC&重工業を設立し、造船業に進出した。同年末に巨済島の造船機材メーカーのシンウ造船海洋を買収し、木浦でも造船所を稼働させた。しかし、今年に入り厚板価格が急騰し、原材料確保と資金面で困難に陥った。これに加え、木浦造船所の設備拡充に必要な資金1700億ウォン(約110億円)を金融機関から借り入れられず、年末に予定していた最初の船舶引き渡しを延期するなど危機に直面している。海運会社のC&ラインも今月中旬に業績悪化で運航を中止した。

李性勲(イ・ソンフン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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