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【福井】

仕事と子育ての悩み共感 女性医師が体験語り合う

2008年11月23日

 子育て中の女性医師が互いの悩みを話し合う集いが22日、福井市大願寺の県医師会館内「ふくい女性医師支援センター」であった。女性医師6人が参加し、女医と母親の両立を目指す中での奮闘ぶりや挫折の体験を語り合った。

 「出産予定日の2週間前まで外来に出ていた」「生んで2カ月で『(仕事に)出てきなさい』と言われた」。出席者の口から次々と出る体験談からは、余裕のない現場と板挟みとなっている様子がうかがえた。

 職場では心ない言葉をかけられた体験も。「同じ給料なのに、子どもがいるから(同じように働けない)というのはプロとして許されない」「子どもが生まれて幸せだから(辞めても)いいじゃない」。出席者同士共感しながらの意見交換は続いた。

 県内の女性医師は約250人。開設から半年がたった支援センターでは、現状調査や出産で現場を離れた女医の復職研修などに取り組む。最近では短時間勤務を認めるなどの動きもあるという。

 県医師会理事で、女性医師問題担当の富永八千代さんは「女医同士で集まれば人脈ができ、今後悩みがあればすぐに相談ができるようにもなる。今回の集いのような試みはまた続けていきたい」と話していた。

 (渥美龍太)

 

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