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【埼玉】

子どもの急患冷静に判断を 県がミニガイドブック作製

2008年11月23日

県が作製した子どもの救急ミニガイドブック

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 県内の救急病院で、診療時間外の小児科の軽症患者の受診が増え、重症患者への対応が困難になったり、過重負担で医師の小児科離れが起きていることを受け、県は初めて、「子どもの救急ミニガイドブック」を6万2000部作製した。 (鷲野史彦)

 生後一カ月から六歳ごろまでの子どもが、急病や事故に遭った際の症状のチェック項目を紹介し、緊急の受診が必要かどうかの判断の目安にしてもらう狙い。県は市町村が行う生後四カ月までの全戸訪問や乳幼児健診を通じ、保護者にガイドブックを無料配布する予定で「緊急性がなければ診療時間内の受診をしてほしい」と呼び掛けている。

 県によると、昨年度の県内二十七の救急病院の診療時間外の小児患者は、七万四千三百四十二人。このうち入院したのは三千百十四人で、95・8%の七万一千二百二十八人が入院の必要がない軽症だった。

 ガイドブックでは、▽発熱▽吐く▽腹痛▽誤飲など九ケースについてチェック項目を紹介。生後三カ月以降の子どもが三八度以上の発熱を起こした場合、「おしっこが出ない」「水分を取るのを嫌がる」などの五項目のうち、当てはまるのが一項目以上あると時間外でも受診し、なければ診療時間内の受診を求めている。

 また、県は時間外受診が必要かどうかを助言する小児救急電話相談を開設している。連絡先は、NTTプッシュ回線は「#8000」、それ以外の回線や新座市の一部、北川辺町、旧神泉村地域は(電)048(833)7922。相談時間は月−土曜が午後七−十一時。日祝日、年末年始は午前九−午後十一時。

 県救急医療情報センター=(電)048(824)4199=は二十四時間対応で、時間外の医療機関を紹介している。

 

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