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【ドラニュース】浅尾、倍増ゲット 1800万円増の3500万円で更改2008年11月21日 紙面から
中日の浅尾拓也投手(24)が20日、ナゴヤ球場横の寮「昇竜館」で契約交渉を行い、1800万円増の3500万円でサインした。今季は右肩痛で出遅れながら、シーズン中盤からはセットアッパーとして活躍。1時間15分におよぶ交渉では300万円の上積みを勝ち取った。 さわやかなイケメンがタフな交渉人になって、ステップアップの1年を締めくくった。セットアッパーとして活躍した今年、浅尾が今季から倍以上となる3500万円でサインした。 「自分の言いたいことは言えたと思います。満足しています。1年間を通して野球はできなかったけど、登板数などを評価してもらえました」 午後5時から始まった交渉。最初の提示を終えて「何か言いたいことはあるか」と聞かれると説明を始めた。今季成績は44試合で3勝1敗1セーブ、防御率1・79。「登板回数とか防御率とかを言いました」。球団側と話し合いを進める中で300万円の上積みが決定。交渉役の井手編成担当は「後半は中身の濃い仕事をしていた。最初の2カ月は休んでいたが、(大事な)後半は仕事をしたので前半のマイナスを減らしました」と説明した。 1年目の昨オフが500万円増、2年目の今オフが1800万円増と順調にステップアップしているが、満足しているわけではない。昨年夏に痛めた右肩の影響で1軍に昇格したのは6月。この日の会見ではクライマックスシリーズ中にも右肩に違和感を訴えていたことを明かした。 「右肩はいまは何の不安もありません。いまは1年間働ける体力をつけようと思っています」。秋季練習では走り込み、投げ込みで基礎体力を強化。シンカー、カットボールなど新球習得を挑戦するなど順調に鍛えている。来季の希望は先発だが、落合監督の指示に従う。いずれにしても準備は整えている。 「今年は大事な場面で投げさせてもらって、痛い目にもあったけど、いい経験をさせてもらいました。来年の目標は先発にしろ中継ぎにしろ、1年間、1軍に登録されることですね」。会見後、さわやかなイケメンに戻った右腕が一流への道を歩む。 (兼田康次)
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