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女性医師:ネット発足 産休後の復帰など支援 /福島

 県内の医師不足解消を目指し、女性医師の労働環境改善を呼びかける「医師の『仕事と生活の調和』をめざすネットワーク福島」が22日、設立された。設立総会が同日、福島市の県立医大で開かれ、出産・育児などで職場を離れた女性医師の復帰支援や、定期的な調査活動を行うことを決めた。【関雄輔】

 県立医大などの女性医師有志で発足した。同ネットによると、県内の女性医師は約500人で、医師全体に占める割合は13%と、全国平均(17%)を下回っている。県立医大の入学者は約4割が女性だが、出産などで職場を離れ、定着が進んでいないという。休職後に医師として復帰を希望しても、元の職場に同じ待遇のまま戻れるのは約5割にとどまり、降格や勤務先の変更が余儀なくされるケースが多いという。

 この日の総会では、県医師会常任理事の本多静香・同ネット会長が「意欲ある女性医師をリタイアさせず、県内の医師増加につなげるための窓口になりたい」とあいさつした。今後の活動として▽妊娠・育児期間中の医師に対する当直・時間外勤務の免除▽研修医に対する育児休業の保障▽産休後の現職復帰の保障--などを各医療機関に呼びかけていくことにした。

 また、定期的に県内医療機関の調査を行い、常勤医師に占める女性の割合や、各病院の育児支援策を公表していくという。

 設立呼びかけ人の藤野美都子・県立医大教授は「これまで医師が自発的に勤務環境を呼びかけていく手段がなかった。私たちの活動で各医療機関や行政の意識改善につながれば」と話していた。

毎日新聞 2008年11月23日 地方版

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