2008年11月23日(日)
「800字以内」なのに650字分 小論文解答用紙に不備 県立大推薦入試
山梨県立大は22日、同日実施した国際政策学部総合政策学科の推薦入試で、小論文の解答用紙に不備があったと発表した。出題では解答の字数を「800字以内」と指定しながら、配布した用紙は650字分しかなかった。受験生からの指摘で解答用紙を追加配布し、試験時間を5分間延長する措置をとった。
同大学学務課によると、推薦入試は16人(男8、女8)が受験。小論文と面接を実施し、小論文の開始から約15分経過して受験生が指摘した。試験中に解答用紙を1枚追加配布して対応。2人が解答用紙の不備や追加配布の影響を受けたと申し出たため、終了時間を5分延長した。
推薦入試の小論文の文字数は毎年変更していて、今回は解答用紙を作成する際に600字で実施した過去の様式を参考にし、文字数を変えるのを怠ったという。教職員で構成する学内の入試委員会が問題と解答用紙の照合や内容確認などを行ったが、ミスに気が付かなかったという。
同大学は「受験生には申し訳ない。試験終了後の異議はなく、特定の受験者への不利はなかったと考える」としている。同日の入試終了後に担当者を集め、23日以降の入試でのミス防止を確認した。
同大学の入試をめぐっては、昨年の同学科の外国人留学生特別選抜入試でも受験者1人に別の学科の問題を誤って配布するミスが起きている。
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