少女マンガの性表現が激しすぎる──。巷ではここ数年、小中学生から高校生を中心読者にした少女向けコミック誌に対して、こんな声がささやかれていた。とりわけ小学館の発行する「少女コミック」や「Cheese!」が問題視され、本誌05年5月号でも、「過激化する少女漫画のエロ度」という記事を掲載している。そんなくすぶりが一気に火を噴いたのは、今年5月以降のことだ。マスコミが、こぞって少女マンガに集中砲火を浴びせつけた。
日本PTA全国協議会(以下、PTA)が、例年実施している意識調査の中で、初めて「子どもに読ませたくない少女コミック雑誌」を保護者に質問したところ、1位に「少女コミック」がランクイン。新聞各紙がこの結果を5月上旬に報道したのが、少女マンガ批判が表面化するきっかけになった。
次いで、「週刊文春」(5月31日号)は「気をつけろ!『少女コミック』物凄いSEX描写」という記事を掲載。小学館・講談社の9作品をやり玉に挙げた。さらに、日本テレビ系のワイドショー『スッキリ!!』が6月8日、「少女コミック性表現の現状」を放送。これらの報道によって、少女マンガの問題が広く一般に知られるところとなる。
テレビの放映後には、小学館に抗議の電話やメールが殺到し、対応しきれなくなるほどの反響まで呼んだという。普段、マンガに慣れ親しんでいない人が、雑誌やテレビで“不意打ち”のように性的描写を見せられれば、衝撃を受けるのは当然のことだろう。
少女マンガの性描写の是非については、議論の必要がありそうだ。ただ、「行政に規制を委ねていいのか?」「表現の自由との兼ね合いはどうするのか?」「マスコミ報道は、これでいいのか?」など、疑問は次々とわいてくる。この問題をどう考え、いかに対処したらいいのか探ってみた。
(長岡義幸)
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