~NERV本部EVAトレーニングルーム~
朝の9時30分シンジはNERVでエヴァの技能訓練をしていた
注・この訓練はCGを使ったもので実際にEVAを動かす訳ではない
『ではインダクションモードを始めます』
「・・・はい」
『カーソルが揃ったらすかさず目標をセンターに入れてスイッチ』
シンジは上手くやろうとするも初弾は使徒の上を通り過ぎてしまった
『落ち着いてもう一回』
「はい」
ドガガガガガガ
「にしてもよく乗ってくれましたねシンジ君・・・」
「私も逃げ出すかイヤイヤやると思ったわ」
「それにしてもリツコいくらなんでも訓練始める時間早すぎない?私は眠くて眠くて、ふあ~」
そういってあくびをするミサト
「あら今日早くに始めたのはシンジ君の申し立てがあったからよ」
「シンジ君が?」
「ええ朝電話で」
朝7時
『訓練を早く始めたい?』
「はい」
『それは構わないけどどうしてかしら?』
「僕はすごく弱いからせめてシンに守られなくても良いように強くなりたいんです・・・・」
「シンジ君がそんな事を・・・シン君不思議な子ね、でリツコ彼の身元分かったの?」
するとリツコは一枚の紙をミサトに渡した
「”情報無し”ってどうゆう事?」
「そのままよ彼は一切の情報が見つからなかったのよ」
「そんなこと在るの?」
「無いわ必ず何かしらの情報が手に入るはずよ」
「それが無いか・・・それで問題の不思議少年は?」
「今は自宅に居るわ」
~202号室~
その部屋からは僅かな息使いと汗まみれの体で空中で腕立て伏せをするシンが居た
「2万3448・・・2万5677・・・3万・・・うわっ」
ドガシャン
大きな音と共にシンはフローリングに倒れこんだ
「はあはあはあ・・・まだATフィールドを使いこなせないか・・・」
シンは空中にATフィールドを張りその上で腕立てをするといういわばATフィールドの応用訓練をしていた
普通ならこのくらい分けなく出来るのだがMAGIに感知されない僅かなATフィールドそれを操りながらの腕立て伏せ
使徒となったシンでも辛い訓練なのは言うまでも無い
「はあはあ休憩だこんなのやり続けたら体がおかしくなる」
するとシンはシャワーを浴びて着替え終わると外へ出て行った
~病室~
シンは考えていた自分はレイにどういう態度をとれば良いか
自分を過去へ戻る力をくれたことは感謝しきれないほどだが、あの綾波と此処にいる綾波は別人で在る
だが干渉しなければ彼女は間違いなくゲンドウの駒としてまた死ぬことになるだろう
そうしてシンが導き出した答えは・・・普通の関係でいることこれが一番良いと考えた
下手に自分が干渉しすぎて自分に好意を持てばレイを利用するゲンドウと同じ気がしてとても不愉快だったのだ
「綾波入るぜ」
シンが中に入るとレイは目をきょとんとしてジッとシンを見ていた
「・・・綾波、俺また来るって言っただろ」
「・・・そう」
心なしか少し嬉しそうなレイだが鈍いシンジはそれに気づかず話す
「で決まったか?自分はどうするべきか」
その言葉を聞くと途端にレイは表情を曇らせてしまった
「・・・・・・・」
「・・・ふぅ分かったいつか答えが出せるようになったら教えてくれ病人に無理は悪いからな」
そう言うとシンはビニール袋からリンゴを取り出して剥き出した
シャリシャリシャリ
ただ部屋にはリンゴの剥く音が聞こえその音が終わるとシンは
「綾波リンゴ食べれるか?」
「・・・・大丈夫」
「フォーク持てるか?」
すると包帯だらけの腕でなんとか掴もうとするも失敗した。
シンは溜息をついてリンゴを一つレイの口元に突き出した
「これで食べれるだろ」
シンがリンゴを口元に出した時
レイの頬が僅かに赤く染まったが鈍いシンが気付く事はなかった
「あ・・・ありがとう」
シャクシャクシャク
よほど美味しかったのか物の数分で残っていたリンゴも食べきってしまった
「・・・綾波いつもは何食べてるんだ?」
「・・・薬」
シンジはようやく確信したリンゴをあれだけ美味しそうに食べたのだろくに食事もしてないんだろう
という予想は的中した。
「綾波、良かったら学校の弁当俺が作ろうか」
「・・何故?必要な栄養はとってるわ」
「そのリンゴを食べたときどう思った?」
「・・・分からない」
(やっぱり・・・)
予想道理レイはゲンドウから普通の人間に必要な感情を教えられて無いのだ
ただ教えられて無いだけで心のどこかで感じてるようでリンゴを食べたときにあのような反応をしたのだろう
「でも・・・嫌じゃない」
「そうかなら俺が弁当を作っても良いな、たぶんリンゴを食べた時と同じ気持ちになれるぜ」
「・・・構わないわ」
その答えに少し笑って
「じゃあまたな今度は此処じゃなく学校で」
そう言って部屋を出て行った
「私は彼をどう思ってるの?・・・分からないでも嫌じゃない・・・」
あとがき
久々の更新となりましたコメント数が少なくなるのを覚悟の上で頑張ります。
次回予告
朝から慌ただしいミサトの部屋いったい何があったのか?
そして二人はランドセルを・・・んな訳ない
次回 学校へ行こう
ボケた先生「何じゃこのタイトルどっかで見たような~」

綾波レイ 14歳 ファーストチルドレン エヴァンゲリオン零号機に搭乗
作品中の3大ヒロインの内の一人
このキャラクターから無口キャラは世間に広がった
この先どうゆう活躍をするかは思案中