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鳩山挑発「首相は借りてきた猫」今後の小沢戦略とは?

 民主党の小沢一郎代表が麻生太郎首相とのガチンコバトル第1弾となる党首会談に臨み、第2次補正予算案の今国会提出を強硬に求めた。同席した鳩山由紀夫幹事長は夕刊フジのインタビューに応じ、「小沢代表は声が大きく、目は鋭く、その迫力は凄まじかった。首相は借りてきた猫のようだった」と挑発、今後の小沢戦略を明らかにした。

 「30日閉会」とみられていた臨時国会が、大幅延長必至となった。小沢民主党が、新テロ対策特措法改正案の採決合意を撤回、金融機能強化法改正案の採決にも応じないことを決めたためだ。鳩山氏は方針転換を決めた党首会談について、こう語る。

 「完全に小沢代表のペース。首相は先月30日の会見で『景気対策が最優先』といい解散・総選挙を先延ばししたが、肝心の第2次補正予算案は出さない。代表はこうした経緯を語り、『国民への約束はどうなるんだ。非常に筋道がおかしい。今国会中に出すべきだ』と迫った」

 「これに首相が『予算案は精査中。提出しても審議引き延ばしをされると…』と言いかけると、代表は『そんなことはしない。私の責任で常識的な範囲で処理させる』と言い切った。首相は小さな声で『今の段階では申し上げられない』と言うだけだった」

 口下手で党首討論を逃げていると批判される小沢氏だが、約30分間の会談中、9割方は一方的に話していたという。

 第2次補正予算案提出について首相は25日にも正式に回答する見込みだが、与党内は「今国会は時間的に難しい」(大島理森国対委員長)という空気だ。

 「首相の指導力が感じられない。補正予算案など20日あればできる。誰かに『提出したら国会が炎上する』と入れ知恵されたのだろう。解散・総選挙を先送りしたようにおじけづいている」

 そもそも補正予算案の柱である2兆円規模の定額給付金と、所得制限をめぐる麻生内閣の迷走劇は国民を唖然とさせた。

 「定額給付金の評判は悪い。税金を2兆円も注ぎ込んで、個人消費の押し上げ効果は0.1%程度。選挙対策のバラマキではなく、未来のために使うべき。所得制限をめぐる閣内不一致もひどかった。『官邸崩壊』と揶揄された安倍内閣よりも末期的。麻生流にいうと『みぞゆう(未曽有)の内閣』だ」

 今後、小沢民主党はどう戦うのか。

 「臨時国会を延長させ、経済対策の中身を審議するため補正予算案の提出を要求していく。首相は『年末年始、企業は資金繰りが大変だ』などと言っていたが、補正予算審議を先送りして12月は外交日程を入れている。小沢代表が先頭に立ち、『本当に国民生活を考えているのはどちらなのか』を訴えていく」

 鳩山氏はこう過激に挑発する。首相を21世紀の「バカヤロー解散」に追い込めるのか。

ZAKZAK 2008/11/20

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