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韓国の金融機関、外貨調達条件が好転

輸出入銀、レアル債で外貨調達

 韓国輸出入銀行は16日、ブラジルの通貨レアル建ての2年物債券を5億7600万レアル(約240億円)規模で発行し、レアルを米ドルに交換する方式で総額2億5000万ドルの資金を調達したと発表した。国際金融市場での金詰まりが和らぐ兆しを見せ、韓国の金融機関による外貨建て資金調達条件は好転しつつある。

 農協も同日、フランスの農業系銀行クレディ・アグリコールから1-3カ月の短期資金総額1億ドル(約96億7000万円)を借り受けることで合意した。このうち5000万ユーロ(約62億2000万円)規模の外貨資金を今月中に借り入れる。

 既に国民、新韓、ウリの各銀行は1-6カ月の資金借り入れを拡大しており、深刻だった外貨不足から脱しつつある。

 10月に年4.8%に達した銀行間金利が今月12日には年2.13%まで急落するなど信用収縮が緩和している。米国との300億ドル(約2兆9000億円)の通貨スワップ協定以降、韓国の金融機関の信用度が上昇したことが主因だ。

 韓国の金融機関の信用リスクを示すクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)のプレミアム金利も、10月27日時点の6.99%から今月13日には3.77%まで低下した。

 新韓銀資金部の関係者は「海外の銀行がBIS基準の自己資本比率を引き上げるために資金供給を絞り込んでいるため限界はあるが、年末が過ぎればそうした状況も解消され、海外からの資金調達条件はかなり改善するのではないか」と話した。

チョン・チョルファン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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