大阪の御堂筋かいわいを、国際的集客力のあるおしゃれな街にしませんか。バブル後の業績低迷や業界再編で銀行や企業のショールームなどは撤退しましたが、96年のシャネル以降、世界の高級服飾ブランド店が集まりました。彼らは経済成長著しいアジアの富裕層の購買意欲の受け皿にと考え、出店しています。
大阪市を南北に走る御堂筋は、市街地にありながらイチョウ並木が4キロ続き、道幅44メートルと程良い広さ。ブランド店関係者の欧米人らによると「通りの風格が違う」そうで、「パリのシャンゼリゼ通りや東京の銀座をしのぐ」との声も聞きます。皆さん、この世界的評価に驚かれたのでは?
大阪の親しみやすい雰囲気を大切にしながら、洗練させて売り出さない手はありません。例えば、自転車専用道を設けるとともに歩道を広げる。体験型イベントも実施し、そぞろ歩く楽しみを演出する。行政には、規制緩和や沿道進出企業への税制面などで大胆な施策を期待します。
毎日新聞 2008年10月7日 大阪朝刊