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ここから本文エリア 医師不足で認定辞退2008年11月20日
●東予唯一の「周産期母子医療センター」 住友別子病院 危険の大きい出産に24時間対応する「周産期母子医療センター」 として県の認定を受けていた住友別子病院(新居浜市王子町) が、医師不足のため認定を辞退した。同病院は東予唯一のセンターだっただけに、県は妊産婦の不安を解消するため、産科診療が近く始まる県立新居浜病院(同市本郷3丁目) を有力候補として早急に新たなセンターを認定する方針だ。(鈴木洋和、古川滋雄) 周産期母子医療センターは96年、妊産婦の医療態勢を整備するため、当時の厚生省が各都道府県に設置するよう通知した。県は03年度、危険の大きい妊婦や新生児の集中治療室などを備える「総合センター」 に県立中央病院(松山市) を指定。さらに05年度、総合センターに近い医療が可能な「地域センター」 に松山赤十字(同)▽愛媛大学医学部付属(東温市) ▽市立宇和島(宇和島市) ▽住友別子の4病院をそれぞれ認定した。 住友別子病院は東予唯一のセンターだったが、産婦人科が9月末で診療を休止し、県に認定の辞退を申し入れた。岡山大学が産婦人科に派遣していた3人の医師を引き揚げたため、同科の医師が一人もいなくなったためだ。 同病院は「他の大学にも医師の派遣を要請したが、受け入れられず、休止を余儀なくされた。産婦人科がない病院にセンターの役割は果たせない」 (総務人事課) と打ち明ける。 このため県立中央病院は、東予からの妊産婦らの搬送が増えることを想定し、受け入れ態勢を整えている。 一方、東予の中核医療機関の県立新居浜病院は、今年4月から婦人科を開設し、医師2人が診療にあたっている。産科も早ければ12月から開設し、婦人科の2人の医師が産科の診療も始める予定だ。現在、病棟を改修しており、母体・胎児集中監視システムなど高度な医療設備も導入する。 県健康増進課は「県立新居浜病院で産科診療が始まれば、病院側の意向も確認した上で、できるだけ早く地域周産期母子医療センターに認定したい」 との考えを示している。
マイタウン愛媛
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