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革の手縫いと切り目の処理  photo_search.gif

① 菱目打ちで縫い目のガイドを印します。① 菱目打ちで縫い目のガイドを印します。
② 両端に針を取り付けた一本の糸を用意。② 両端に針を取り付けた一本の糸を用意。
③ 最初に付けたガイドに従い…③ 最初に付けたガイドに従い…
④ キリで菱目に切ります。④ キリで菱目に切ります。
⑤ まずは裏から針を通し…⑤ まずは裏から針を通し…
⑥ そのまま表に引き出します。⑥ そのまま表に引き出します。
⑦ 続いて同じ縫い穴に、表からもう一方の針を通します。⑦ 続いて同じ縫い穴に、表からもう一方の針を通します。
⑧ ひとつの縫い穴に、表と裏からそれぞれ糸が通りました。⑧ ひとつの縫い穴に、表と裏からそれぞれ糸が通りました。
⑨ 縫い目の断面は8の字を描きながら進みます。⑨ 縫い目の断面は8の字を描きながら進みます。
⑩ 最後は縫い目を適宜に締めます。続いて断面の処理です→→⑩ 最後は縫い目を適宜に締めます。続いて断面の処理です→→
⑪ 鉋やヤスリで整えた後、水性ののりで下地を作ります。⑪ 鉋やヤスリで整えた後、水性ののりで下地を作ります。
⑫ 染料で着色します。ここでは黒に染めました。⑫ 染料で着色します。ここでは黒に染めました。
⑬ 次に、マツヤニと蜜蝋を交互に溶かし込みます。⑬ 次に、マツヤニと蜜蝋を交互に溶かし込みます。
⑭ 溶かし込んだ後の断面です。⑭ 溶かし込んだ後の断面です。
⑮ 最後に加熱したコテで、縁に念を入れます。⑮ 最後に加熱したコテで、縁に念を入れます。
⑯ 完成!⑯ 完成!


てぬいの道具


菱目打ち (ヒシメウチ)― 菱目打ち (ヒシメウチ) ―

 革に縫い目の案内となる印を付けるための道具です。
 用途に応じていろいろな間隔のものがあり、縫い目の間隔が広いほど耐久性が向上しカジュアルな方向に向かうようです。


菱錐 (ヒシギリ)― 菱錐 (ヒシギリ) ―

 菱形の穴を開けるための刃物です。
 革を縫っているときには人差し指の延長のような感覚になる、手縫いの主役的道具です。


蜜蝋 (ミツロウ)― 蜜蝋 (ミツロウ) ―

 縫い糸にはミツロウ、もしくはミツロウとマツヤニを混合したものを引きます。
 ミツロウは粘りがあるため、力が加わっていなくても縫い目が緩まない効果があり、糸の強度も増します。


念引き (ネンビキ)― 念引き (ネンビキ) ―

 革の縁を熱圧縮処理して繊維を締めるための道具です。飾りとしてのラインを引くときにも用います。