浜田防衛大臣は、先日防衛省が公表した幹部自衛官を教育する統合幕僚学校の「歴史観・国家観」の講師や講義内容について、「適切であったと判断するのは難しい」と述べ、今後の教育のあり方を見直す考えを強調しました。
統合幕僚学校の「歴史観・国家観」の講義は、田母神前空幕長が統幕学校長時代に設けたもので、欧米諸国によるアジア諸国の植民地化に立ち向かった日本、「現在の歴史認識は歪曲」など、田母神氏が示した歴史認識と共通する内容が含まれていました。
これについて、浜田防衛大臣は次のように述べました。
「これが適切であったと判断することは、なかなか難しいのではないかと考えている。 我々が提供する側として、教育する場合にそれに偏りがあってはならないし、それは今後我々も直していかなければならないと思っている」(浜田防衛相)
さらに、浜田大臣は田母神氏の主張を支持する声が自衛隊内にあることについて、いろいろな議論があったほうがいいとした上で、「個人の考えや歴史認識によって、自衛官としての任務が左右されてはいけない」という認識を示しました。(21日16:30)