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【愛知】香嵐渓、平日も盛況 ガソリン安でマイカー客増2008年11月14日
紅葉の名所として知られる豊田市足助町の香嵐渓が平日もにぎわい、昨年同時期と比べて人出は約4割増と好調だ。景気不安やガソリン安で、近隣から訪れるマイカー客が大幅増。一方で遠方からのバス観光客は減っている。 香嵐渓の11日までの人出は8万7000人で前年同期比37%増。自家用車が1万9000台で78%増と顕著となっている。毎年来るという碧南市の無職男性(64)が「平日を狙って来たが、人が多くて驚いた」というほどだ。 マイカーでの観光客が増えているのは、景気の先行きに対する不安感と、ガソリン代がピーク時より1リットル当たり50円ほど下がった影響が考えられる。 常滑市の団体職員男性(57)は「ガソリン代が安くなっているので車で来た。先行きを考えると、宿泊旅行などで散財はできない」。海外旅行によく出掛けていたという浜松市の30代の夫婦も「次の旅行は景気の動向を見てから」と慎重だ。 遠出や出費をひかえる傾向は観光バスにも。マイカー増加の一方、関東や関西から来る観光バスは25%の減少となっている。観光施設「足助屋敷」前に並ぶ屋台の売り上げも10%程度しか伸びておらず、足助観光協会は「観光客が増えても、財布のひもは固い」と指摘する。 (池田宏之)
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