30日午後4時ごろ、大阪市北区芝田一丁目の建設中のビル(14階建て、高さ約60メートル)屋上に設置されたクレーンから角材6本が落下、うち1本が、真下の歩道を歩いていた大阪市西淀川区の無職男性(43)の頭に当たった。男性は2週間のけが。
曽根崎署は、クレーンの作業で安全管理を怠った業務上過失傷害の疑いもあるとみて、工事関係者らから事情を聴いている。
調べでは、角材は木で、6センチ角、長さ約1メートル。窓のアルミサッシを屋上に運ぶ際の緩衝材として使用していた。アルミサッシを運び終え、角材をL字形の台座に針金で束ねて地上に下ろす最中、6本が落ちた。ビルは大手ゼネコンの清水建設(東京都港区)が施工している。
男性は帰宅するため近くの市営バスの停留所に向かっていた。付近にはバスから下車した客もいたが、角材の別の1本がバスの下部に当たっただけだった。
現場は国道176号に面し、阪急梅田駅から約300メートルのホテルやビルが立ち並ぶ一角。