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ピカソの『韓国での虐殺』が韓国初公開へ

 20世紀の天才画家ピカソが描いた『韓国での虐殺』(Massacre in Korea/1951)が韓国で初公開される。国立現代美術館の金潤洙(キム・ユンス)館長は「果川現代美術館で6月末に開催する『平和展』でピカソの『韓国での虐殺』を公開することになった」と明らかにした。

 現在、フランス・パリのピカソ美術館で展示されているこの絵は、ピカソが韓国戦争中に市民虐殺をテーマに描いた作品だ。ピカソがスペイン内乱を素材に描いた大作『ゲルニカ』(1937)と同様に、フランス共産党員だったピカソの政治意識が色濃く反映されている。この絵は旧ソ連のワルシャワ侵攻当時に戦禍の犠牲となった市民を追悼する集会にも登場したことがある。

 金潤洙館長は「今年3月にパリでドミニク・ド=ビルパン元外相(現内務長官)に会ってピカソ作品の貸与を要請し、今回の展示に共感を示した同長官がこれを快諾した」と今回の展示の経緯を説明した。

 この他にピカソの『Joy of Life』も展示される。今回の展示は金潤洙館長が直接作家と作品を選定する大規模展示会で、反戦と平和をテーマに国内外100人の作品が登場する。

鄭在娟(チョン・ジェヨン)記者 whauden@chosun.com

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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