中国網は17日、屋台などで売られている焼肉に大量の食品添加物が使われており、健康被害がありうるとの、重慶食品研究所の周令国副所長の話を紹介した。
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周副所長は、特に危険な添加物として亜硝酸塩を挙げた。亜硝酸塩には、肉の色をよくしたり防腐の効果があり、焼肉に使った場合には風味もよくするとされる。しかし、赤血球と結びついて血液による対内での酸素の運搬を妨害するため、大量に摂取すると死亡する可能性がある。少量でも健康への影響を無視すべきでないという。
亜硝酸塩は日本を含め多くの国で、食肉加工製品への添加が認められているが、いずれも使用の上限が定められている。中国の場合、食肉1キログラム当たりの使用料は0.15グラムまで、加工後の残留は、焼肉の場合0.03グラムまでだ。
しかし、屋台で焼肉を売る零細な業者の、亜硝酸塩など食品添加物の取り扱いには疑問が残る。亜硝酸塩は見た目が食塩とほとんど同じで、周副所長によると、焼肉を売る業者が自宅で食塩と間違えて使い一家6人が中毒、うち3人が死亡した例がある。
このため、専門家は色合いがよすぎる豚肉や羊肉を見たら、亜硝酸塩の過剰使用を疑うよう、警告しているという。(写真と本記事内容に直接の関係はありません)(編集担当:如月隼人)
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