本間宗久秘伝 上げても下げても百戦百勝の「相場の神様」
1724年生まれだからギャンより150年も前のこと。徳川吉宗時代に日本一のお金持ちになった大相場師(笑
本間宗久翁秘伝は88章あるがギャンとほぼ同じ考えなので彼の心構えの重要な点だけ
を現代風に3つにわかりやすくまとめ。とりわけ心構えとしては第1章と40章がもっとも重要だ。
下は原文。
基本心得1
相場でもっとも重要なのは、最初の一歩にあり。
(この一歩で素人筋は、プロに負ける。)
相場の仕掛けの時の行動いかんにある。時を読むことである。
この仕掛けのが悪いと必ず誤りとなる。
必ず事前に相場動向を研究してその動きを見極めた上で
どう対処するか自分の方針を前もって明確に決めておかなければ
ならない。また方針を決めたらよほどの情勢変化がないかぎり
変更してはいけない。計画(ルール)どうり行動するという姿勢を堅持しなければならない。
もしこの禁やぶって事前に方針を定めず、無定見のままに、安易な姿勢で第一歩を踏み出すと
必ず失敗する。どこで買い、どこにSTOPを置き、どこで利食い、手仕舞いするのか
予めしっかり決定しておくこと。(このブログを見ている方は時間の重要性分かっているのでタイムターゲットまで
計算しておくこと。買い売り休むの売買サイクルを良く見極めることが「三位の秘伝」)
このことを明記せよ。(ギャンのルール28条)
基本心得2
急いでは事を仕損じる。買いたくなった時に買うのは最悪のタイミングである。
どんと株価が上昇すると人間はその動きに幻惑され、衝動買いしたくなる。
前もって計画しておいた計画も変更したくなる。これが第1のつまずきとなる。
はやる気持ちを抑えて3日待つこと。2日ではまだ熱はおさまらない。
3日まてば冷静な判断ができるようになる。この「待つ」姿勢こそ
秘伝中の秘伝なのである。大底脱出は4日目に分かる。
(ギャンルール14条と同じ。)
基本心得3
大きな相場で勝ったら必ず休むこと。頻繁に売買せず腹八部もまもること。
後悔に2つある。利食いの早すぎ、欲張り過ぎて仕損じたばあい。
どちらも欲が生じてルール破りの時に起こる。
よくやるのが儲かって笑いがとまらない時におこる
「これは株価今1万8千円だがエコノミストの連中が言うように2万まで行くぞ!
まだまだ儲かる。計画変更だ、この下げは買いだ!と思ったとたん急落し始める」
「ここまで暴落するならまだまだ暴落だ、計画変更して
さらに売り増しだ!とやると一気に踏み上げを食らう。笑」
原文
「第一章」
相場は最初の踏み出しが大切。
米商いは踏み出し大切なり。踏み出し悪しき時は決して手違いになるなり。又商い進み急ぐべから
ず、急ぐ時は踏み出し悪しきと同じ。売買共、今日より外、商い場なしと進み立ち候時、三日待つべし。
是伝なり。
米の通いを考え、天井底の位を考え売買すべし。是三位の伝なり。天井値段底値段出ざる内は
幾月も見合わせ、図にあたる時を考え、売買すべし。商い急ぐべからずとは天井値段値段を見る
ことなり。天井底を知る時、利運にして損なきの理なり。利運の米は強欲思わず。
第四十章 後悔に二つあり
後悔に二つあり。是を心得るべし。高下の節、今五六日待つ
時は、十分取るべき利を、勝を急ぎ二三分取り逃し候後悔、
是は笑って仕舞う後悔なり。又、七八部利運の米、欲に迷い
仕舞いかね候内引き下げ損出る後悔、是苦労致し候上の後悔
なり。慎み心得べきことなり。
その他 勝つための重要心構え
第六十一章 足らぬはものは余る、余るものは足りなくなる。
足らぬものは余る、余るものは足らぬと申すことあり。但し、多きものは諸人沢山と心得、
油断して覚悟せず、それゆえ極意不足するなり。不足なる物は人々、油断無く、覚悟して
ととのへ置く故、極意は余るなり
第六十二章 人は人、自分は自分。
人の商いうらやましく思うべからず。但し、うらやましく思う時は、その時の相場の位を弁え
ず、唯うらやましく思う心計りにてする故、手違いになるなり。
第三十一章 十人が十人片寄る時は、相場は逆になる。
相場、二三ヶ月も高下なく、又通いにておる時は、十人が十人退屈し、強気の人も弱気に
赴き、売り方の人は図に当たると心得え、なおなお売り込み、その後決して上がるものなり。
その節さてこそと弱気強気とも一つに成り、一度に騒ぎ立て買い返す故、俵飛ばし急上げに
なるなり。十人が十人片寄る時は決してその裏来るものなり。考えの通りに来るものなれば
心易きものなれども、右様には来たらず、考えに及ばざるなり。陰陽自然の道理なり。
エコノミストが一致した見解を出すと間違いなく反転する(笑
第八十四章 本当のチャンスは年三回
タグ:本間宗久
似ていたとは、本や雑誌にも載ってません
でしたので今本間宗久の原文を取り出して自分なりに比較して驚いてます。どうして今まで誰もきずかなかったんでしょうか?
驚きでした。
ありがとうございます。
しっかりコピーしました。