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中3の牛乳CM放送へ

2008年11月20日

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最優秀に選ばれたラジオCM作品を披露する生徒たち=品川区北品川3丁目の品川女子学院

◆「結婚を前提に・・・飲んでください!」 

 私立品川女子学院(品川区)の中学3年生が、牛乳の広告を考えた。酪農団体でつくる社団法人中央酪農会議が同校で開いた食育講座の一環だ。テレビやラジオのCM、ポスターなど5部門に分かれて生徒たちが考えた25作品のうち、優秀作14本の発表会が19日にあった。最優秀に選ばれたラジオCMの2作品はプロも絶賛する出来栄え。実際にオンエアされることが決まった。(小石勝朗)

◆品川女子、プロ顔負け ラジオで

 食育講座は、総合学習の時間を中心に7月に始まり、酪農家の話を聞いたり牛乳の栄養素を学んだりしてから、「牛乳に相談だ。」をテーマにした広告制作に入った。約200人の3年生が8人前後の班に分かれ、「同世代の女性がもっと牛乳を飲むにはどうしたら良いか」との観点からアイデアを出した。

 ラジオCMの最優秀作品2本(いずれも40秒)は、(1)地球に降りた宇宙人に、自分たちの母親の世代の女性が「骨密度が足りないの?」と尋ねて牛乳を勧める(2)観覧車の中で指輪の代わりに「結婚を前提に……牛乳を飲んでください!」とプロポーズされる――という内容。

 来年早々にもニッポン放送で流れる予定で、考えた生徒たちが参加して収録するという。ポスターの優秀作も、学校近くの北品川駅や商店街に張り出される。

 最優秀になったチームのリーダー三成綾さん(15)は「インパクトがあって子どもにも分かりやすいので宇宙人を選んだ。ラジオは映像がない分、想像が膨らみやすかった」、萩原くるみさん(14)は「音だけで牛乳のことを多くの人に分かってもらえるように意識した」と話した。

 審査にあたったのは、「牛乳に相談だ。」のほか、白い犬がしゃべる携帯電話のCMなどで知られる電通のCMプランナー澤本嘉光さん。「全体にこんなにいい作品がそろうとは思わなかった。最優秀の作品は2本ともすばらしい出来。並みのプロよりうまい」と講評した。

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