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本誌記者 大麻密売人を直撃
「年収は5年で1千万円増」
2008年11月20日(木)0時0分配信 AERA
掲載: AERA 2008年11月24日号
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精神病症状の可能性
確かにネットでちょっと探せば、「クサ(大麻)売ります」「アップ系のハイです。1g7000円」といった書き込みが見つかる。
「01年ごろから覚せい剤の流通量が減り、大麻を扱う暴力団が増えた。学生服を着た子どもにも無差別に売る外国人が増加しているのも、原因のひとつだ」
一方、警視庁は、ネットで種子を入手し、自ら栽培する事案が増えていると指摘する。
さらにハードルを下げているのが、「大麻は体への害が少なく依存の心配もない」という説だ。所持や栽培を禁じる現行法に反対の立場を取るサイトや書籍を中心に、大麻はたばこや酒よりも安全で、海外では非犯罪化の流れにあるとする情報があふれている。
しかし、大麻の深刻な害を指摘する声は数多い。国立精神・神経センター薬物依存研究部の尾崎茂医師も、警鐘を鳴らす一人だ。
「大麻の影響として、記憶障害や幻覚、妄想などの精神病症状の可能性が指摘されている。長期に使えば、無気力や感情の平板化など『動因喪失症候群』にもなりやすい」
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