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本誌記者 大麻密売人を直撃
「年収は5年で1千万円増」
2008年11月20日(木)0時0分配信 AERA
掲載: AERA 2008年11月24日号
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クサをキメると平和
若者による大麻事件が目立つなか、昨年検挙された高校生は28人、中学生は1人。特に増加傾向にあるわけではなく、これらの層にはさほど行き届いていないかのように思える。しかし、実際に若者の話を聞くと、大麻が10代前半まで着実に浸透している様子が浮かんでくる。
今春まで大麻を吸っていたという神奈川県の高校3年生A君(18)が初めて大麻を経験したのは、中学2年のときだった。自宅の押し入れで栽培していた高校生の先輩から、「吸ってみるか」と誘われ、軽い気持ちで応じたという。
「音楽がクリアに聴こえ、体がふわふわし、自分が宇宙の中心にいるような気がした。それからは、イヤなことや面白くないことがあった時には大麻に手を出すようになった。違法だとは知っていたが、捕まることを考えたことはなかった」
先輩から大麻を買うため週に4日、年齢を偽って吉野家でアルバイトをした。約8万円の給料すべてを、大麻の購入につぎ込んだ。たまり場となっていた同級生の家に7〜8人で集まり、テレビゲームをしながらまったりと大麻を回し吸いした。高校生になってからは1年ほど、密売にも足を踏み入れたという。
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