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本誌記者 大麻密売人を直撃
「年収は5年で1千万円増」
2008年11月20日(木)0時0分配信 AERA
掲載: AERA 2008年11月24日号
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嫌なこと忘れられる
「今年の夏から月に3〜4回、連絡してくる高校2年生がいる。きっちりした身なりのおぼっちゃんみたいな男の子だ。何でこんなことやるの、と聞いたら、『嫌なことを忘れられる』とか『音楽を聴きながら吸うと集中できる』などと言っていた」
この密売人は今夏から時折、インターネットの掲示板に「これから押せます(売れます)。配達可能」といったメッセージと携帯アドレスの書き込みを続けている。それをきっかけに、顧客は一気に30人増えた。本誌がこの密売人に接触したのも、始まりは掲示板に出ていた携帯アドレスへの連絡だった。前出の高校生も、やはり掲示板を見て連絡してきたという。
「携帯やパソコンがあれば、大麻を買うのは簡単なことだ」
大麻にからむ検挙数は2001年から増加傾向。昨年は過去最多の3282件で、2375人が検挙され、今年はそれを上回るペースだ。10代と20代で7割近くを占める。警視庁によれば、ファッション感覚で手を染める若者が多いという。
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