(医師不足が)これだけ激しくなってくれば、責任はお宅ら(医師)の話ではないですかと。しかも「医者の数を減らせ減らせ、多すぎる」と言ったのはどなたでした、という話を党としても激しく申しあげた記憶がある。
次は、大学の医学部、医科大学の学生定員の問題でございます。これに関しましてはいろいろ定員削減という方向で文部省と厚生省との話し合いができておりまして、一〇%削減、こういう目標を立ててやっているのですが、実際にはそこまでいっていない。[・・・]例えば昭和六十三年には十万対百六十四人だった。これが平成三十七年には三百人になるんです。三百人というのはいかにも医師の数が多過ぎる。
麻生さんへのバッシングが始まったような
気がします。
今週の週刊新潮も文春もトップは
麻生さんの記事でした。
政治部の記者というのはむずかしい仕事で、いつも密着して仲良くしている人のことを記事では批判しなければならない。政治家は自分の悪口を書いている記者は近づけないから、記者も手加減する。この手加減が非常にむずかしく、やりすぎると「甘い」といわれる。
だから今のように各社がバッシングを始めると、自分だけ拒否される心配がないから堰を切ったように始まるわけです。麻生氏の読み間違いなんて前からたくさんあったのに、まるで今週から始まったみたいに。警察が逮捕したとたんに大麻を重罪扱いするのと同じ、横並びの記者クラブ根性です。
でも新聞記者にまでなめられるのは、もう政権末期の兆候です。いくらなんでも今度は投げ出せないから、麻生氏は年内に解散して花と散るでしょう。
サドじゃないんだから。
政治家の方々、とりあえず謝っちゃうの止めません?
河野外務大臣じゃないんだから。
医師会のような閉鎖社会では一般的な社会的常識が欠落するのも仕方ありません。既得権の壁の向こうで偽りの正義を叫んでいるマスコミと医師会は同じ悪臭がします。
複雑怪奇でまともな人間を寄せ付けない日本の法体系がこの様な社会の歪みの温床となっているのは明らかです。出来る限り地方分権にしてお互いを競い合わせることでこの法体系に従順な自治体が淘汰されて行くことを望みます。その煽りで(自分にとっては)カルト教の条項としか思えない憲法第九条も廃止になればと希望します。
医者たちの内輪でもその様ですから,医学界外部への特権意識はよほどのものでしょう.
全銀協がそうなら、大蔵省も勿論そうです:
http://homepage3.nifty.com/nmat/OHKURA.HTM
大蔵省汚職報道に接しての個人的な発見
泣かされている人たちの話を聞かされたものです。
医者達にも責任があります。特に諸悪の根源は医師会です。
医師会が開業医の保険点数を上げるよう圧力をかけ、制度が改悪されてきたおかげで、
病院は赤字に苦しんでいます。
そのため、病院医は安い給料で働かされ、且つ過労死寸前まで忙しい状態にもかかわらず、医者の増員もできないところが多いのです。
医師会の圧力を無視して政治が医療制度改革をしないと、現在の救急医療の異常な状態は改善されないのです。
>日本医師会の唐沢会長が緊急手術
http://sankei.jp.msn.com/life/welfare/080108/wlf0801081143003-n1.htm
そのトップらの今日の言動を見れば明らかです。
風邪ぐらいしかみないで、むずかしい病気はすぐ大病院に送る開業医の年収が、毎週当直勤務があって緊急手術で患者が死んだら訴訟を受ける勤務医の1.8倍というのは、どう考えてもおかしい。麻生氏もいうように、診療報酬体系を見直さないと勤務医の不足は解消しない。政治の場で「医師の名誉を傷つけられた」とかいう精神論を議論してもしょうがない。
将来性(食っていけるか)を考えてキャリアパスを組み立て、
労働者としての権利を理解して使用者とネゴり、
医局のような封建的人事システムを否定し、
仕事よりも自分の生活や家庭を大事にし、
訴訟リスクは回避する、
そういう医師が増えたというのは正しいでしょう。
ただ、それは労働者全体としては常識的な行動のような気がします。
昔は「医は仁術」といっては家庭を顧みず、
明らかに労働条件が悪かろうとも、夢を追って飛び込み、
リスクが高くて儲けのない分野に挑戦していた
非常識な人々は激減しました。
老害が一掃されれば、極めて常識的な
サービス業界の1集団に落ち着いていると思います。
親が医者ではなく、苦学して医学部を出て、30過ぎで開業した若手医師には、ずいぶんとマトモな人が増えたと感じます。
ご存知かもしれませんが、外資系コンサルタント企業のマッキンゼー・アンド・カンパニーの就職説明会に「東大医学部の学生が23人も訪れていた」そうです。
ネタ元はhttp://www.excite.co.jp/News/society/20081001/Cabrain_18505.html
もうこの業界は崩壊寸前です。
1.医師会なんて、開業医の団体であって、医師全体の意見を代表している訳ではない。現在は圧力団体ですらないでしょうし。
2.あなたが取材したのがNHKに所属していた15年以上前の話であれば、今は状況が全く違います。
3.小倉秀夫氏なんて偏った情報に基づいた偏った分析しかできない人の情報を鵜呑みにするのは間違い。
4.たまたま、宮崎秀樹議員と厚生省の思惑が一致しただけでは?今も昔も『医師の数が多過ぎる』なんという状況は存在してませんが?
5.『私もいろんな職業の人とつきあったが、こんなふうに特権意識丸出しで相手を見下してしゃべるのは』というのは、マスコミ人もそうなのではありませんか?
意味不明のコメントがついていたので、コメントしてみました。
専門外の知らない事に生半可な知識でエントリを作らないでいただきたい。
>専門外の知らない事に生半可な知識でエントリを作らないでいただきたい。
「新小児科医のつぶやき」や「元検弁護士のつぶやき」を読んでいる私でさえそう思うのですから、もう崩壊すればいいと思いますね。
ネタ元:http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/080225/trl0802252124018-n1.htm
この問題を解決する方法は簡単です。フリードマンが半世紀前に提案したように、医師免許を廃止して参入自由にすればいいのです。資格試験は残すが、無免許営業も許す。開業医ぐらいなら、薬屋がやってもいいでしょう。もちろん患者には免許の有無がわかるようにし、ローコスト・ハイリスクの無免許医か普通の医者か選べるようにするのです。
医師免許には名称独占と業務独占はありますが、業務義務はありません。
学生が様々なキャリアパスを検討し、その中で臨床医以外の道を模索するのは、医師全体の労働流動性が高い現状を考えると、自然な流れと言えるでしょう。
医学生が研修先を自由に希望し、病院はより優秀な学生に内定を出し、競争によって初期研修医の配置を決める、という制度の中で、若い医者は就職活動を通じて自分のキャリアを考えるようになりました。一方で勝ち組病院と負け組み病院が明らかになり、人気のない病院は研修医から見向きもされなくなりました。若い労働力が入らないために過重労働に苦しむ中堅医師が辞め、指導者がいなくなったことでさらに病院が破綻していく、という流れが完成しつつあります。
ちなみに来年度、予定していた人数の研修医を集められず、二次募集をかけている病院のリストはこれです。
http://www.jrmp.jp/20senkoubi.pdf
都内で、大学病院でないのに、研修医を十分集められていない病院、というのがいくつかあります。
その中には、麻酔医を派遣していた医局と病院経営者の労働紛争が決裂し、麻酔医が撤退、これにより外科が撤退、さらに循環器の医師も撤退し、救急車で運ばれてきた患者は研修医だけで診るしかない、という病院もあります。
このような病院の情報は学生内でも大学を飛び越えてすばやく伝播するため、指導医無しで医療行為を行って、自分が訴えられるリスクを犯したくない、常識的な研修医が集まることはないでしょう。経営者が変わらねば再帰は不能でしょう。
致命的なのは、医師会が開業医の利権団体で、病院勤務の医師の声は入っておらず、マスコミは墨東区の公立病院をはじめ医師叩きに一生懸命で、中堅医師も最前線を離れはじめており、病院の医療の最前線を魅力ある職場にしよう、という動きがないことです。
この場合、ゲーム理論的なナッシュ均衡は、日本から救急・小児・産婦、そしてやがては内科・外科が消えることに落ち着きます。
多少なりとも医療政策に興味を持った医療者・医学生が、多くの時間をかけてたどり着く結論がこれに近いものです。
ある日突然、日本の医療が破綻し、すぐに対処すれば消えていった医療者が帰ってくる、というラッキーなシナリオではなく、あと10年ほどかけて一般人にも肌で感じるレベルで日本の医療は融解し、サププライム層の保険診療と、プライム層の自由診療、というイギリスのような構造が完成していくと思われます。
老害といえる医師会の重鎮や、池田先生が取材した医師のような人は現状を変える気はなく、現状を変えねばと考える中堅勤務医は、日々の業務に己の健康すら危うい。
若い医師は日本の保険診療が実質破綻して、自由診療が並立存在しても、食うに困らぬ分野を求めて医療に限らぬ職種を模索する。
若い視点からはそのような現状であるとお察し下さい。
今回のエントリーからは脱線が過ぎるので以上とします。
ただ、日本医師会というものが、かつての自民党政権の総理の親戚が作った、開業医の意見を代弁する、自民党の支持団体に過ぎず、医師の政治的主張を代弁しえない団体だ、というのが医者の一般認識だというのはご留意下さい。
そして勤務医の主張を代弁すると言える団体はまだありません。
日本医師会は故・橋本氏を代表とした自民党医療族の滅亡とともに、政治的な発言力をようやく失ったのです。
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