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出産で医療ミス、1億3600万円賠償 川西市立病院

2008年11月20日

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 兵庫県川西市立川西病院は20日、出産時の医療ミスで胎児に重度の障害を負わせたとして、逸失利益や慰謝料、リハビリ代を含めた治療費など計1億3600万円を大阪府吹田市在住の両親に支払うことで合意したと発表した。

 病院側によると、05年3月、当直医だった女性産婦人科医(当時29)が、母親(同28)と長男の心電図などが危険な低酸素状態を示していたにもかかわらず、軽度と誤って判断して吸引分娩(ぶん・べん)した。長男は出産にかかった約7時間、低酸素状態に置かれたために脳性まひとなり、歩けず、言葉も発しにくいなどの重い障害が残った。

 病院は医療ミスを認め、家族と協議を続けていた。原田一孝病院長(59)は「早く帝王切開すべきだったのに、判断ミスで処置が遅れた。おわびする」と話している。

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