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バックナンバー (2008年10月8日公開) |
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これを押さえれば間違いなしの5タイトル(2008年10月期)邦楽編 |
ニューリリースのなかから、今月のオススメをYahoo!ミュージックがセレクトするこのコーナー。トレンドがわかる話題作や、大物の待望作などから、毎月マストな邦楽5タイトルを紹介します。気になるアーティスト情報もあわせてチェックしてみると、より作品への興味もわきそう。今の気分にぴったりの1枚を見つけてみては!? |
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奄美大島出身のシンガー、中孝介のセカンドアルバムが完成した。9月にリリースしたシングル(『絆/夏夕空』)にも「絆」というタイトルがあったが、このアルバムタイトルもその言葉を使ったものになっている。中が最も大切にしているもの、それが“きずな”だ。何度か彼のライブを見ているが、歌を通じて多くの人たちとのつながりを築いてきたという印象を受けた。そういったつながりの結実が、今回収められている13曲なのだろう。優しさや切なさ、喜びや悲しみなど、さまざまな感情が込められた彼の歌声は、年齢や性別を超えて心に染み込んでくる。 |
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ボーカルの中野良恵とギターの森雅樹によるユニット、EGO-WRAPPIN'。ジャズやロック、ポップスまでを包括するボーダーレスな彼らの音楽は、いつ聴いても新鮮だけど懐かしさも感じさせてくれる。結成12年目にしてリリースされる初のベスト盤は、気持ちを高揚させる“ヤルキ盤”と、しっとりと聴かせる“セツナ盤”の2枚組全23曲。彼らの存在を知らしめた名曲『色彩のブルース』『くちばしにチェリー』、最新シングル『GO ACTION』など、彼らの音楽を最近聴き始めた人も、聴き続けているコアなリスナーも、どちらも満足できる濃い作品だ。 |
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映画『容疑者Xの献身』も公開され、注目を集めている福山雅治。そんななか、シンガー・ソングライターとしての新たな動きも見えてきた。新作は『東京にもあったんだ/無敵のキミ』以来、約1年半ぶりとなるニューシングル。タイトル曲の『想 〜new love new world〜』は“無限の可能性”をテーマにしたスケールの大きな作品。カップリング曲には、美しいメロディーが印象的な『明日の☆SHOW』、“もっと遠くへ”“もっと高く”とポジティブな気持ちを表現した『HIGHER STAGE』を収録。この1枚で、シンガーとして、ソングライターとしての3つの表情を楽しむことができる。 |
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9月24日にレーベル移籍第1弾となるシングル『Walk Over the Rainbow』をリリースしたSHAKALABBITS。この作品は、ニューシングルに続いてリリースされる通算5枚目のアルバム。スピード感に満ちたパンキッシュな曲やブラスを取り入れた厚みのある曲など、ひとつのジャンルには決しておさまらない自由な世界観が展開していく。実は今年でバンド結成10周年。これまでに積み重ねてきた経験を生かし、自分たちが“かっこいい”と思える音楽の集大成とも言える本作は聴きごたえ十分だ。初のセルフタイトル作品というところからも、彼らの自信と意気込みが感じられる。 |
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4月に『キミ、メグル、ボク』、6月に『虹が消えた日』、そして10月8日に『フォーエバーソング』と、今年も順調なペースでシングルをリリースしている秦 基博。今作はオリコン初登場5位を記録した『コントラスト』に続く2枚目のアルバムだ。デビュー当時から“鋼と硝子でできた声”と言われてきたが、その強じんさと繊細さにますます磨きがかかっている。描かれる歌詞の世界も広がり、表現者としてひとまわりもふたまわりも大きくなった。初回盤に収録されている槇原敬之、一青窈とのコラボ、福耳の『夏はこれからだ!』の“秦 基博全編メインバージョン”も必聴。 |
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■セレクター・プロフィール 田中隆信 音楽ライター / エディター。音楽情報誌などの編集を経て、2002年11月からフリーランスのライター / エディターとして活動を始める。伊坂幸太郎と斉藤和義の対談本「絆のはなし」の取材のほか、ムック『別冊カドカワ』の「総力特集 斉藤和義」「総力特集 ap bank fes 08」号などの編集にもかかわっている。
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10月の邦楽必聴タイトル
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