2008年11月20日 16時39分更新
医師不足が深刻化する中、富山大学は医学部の定員のうち、県内の高校生を推薦入試で選抜する「地域枠」を再来年度から新たに5人増やすことを検討することになりました。
これは20日、県庁で開かれた県と富山大学の連携のあり方について話し合う会議で大学側が明らかにしました。
富山大学では医学部の定員が来年度から5人増員されることがすでに決まっていますが、特例措置としてさらに5人増員することについても12月末に国から認められる見通しだということで定員はこれまでの95人から105人になる予定です。
これを踏まえて、まず県側が特例措置で増員される5人について、県内の現役の高校生を推薦入試で選抜する「地域枠」とするよう要望しました。
これに対して、大学側は、来年度の入試については手続き上、間に合わないことから一般選抜で募集するものの、再来年度から「地域枠」の定員をこれまでの8人から13人に増やすことを検討すると回答しました。
県は、定員の増員に対応して、県内の病院で働くことを前提に学生に奨学金を貸す制度をさらに拡充することを検討しているということで、20日の会議では、県内の医師を確保するため、大学側とさらに連携して取り組むことを確認していました。