【タイ】タイ東北部で発掘された恐竜の化石を手に入れた韓国人実業家が、返還を求めているタイ政府に約20億バーツの支払いを要求している問題で、タイ政府は15日、金銭の支払いは一切行わない考えを明らかにした。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の規定で違法に持ち出された化石の商取引が禁じられているほか、タイ国内でも既に同様の法律が施行されており、これらをたてに話し合いで韓国政府に返還を求めていく方針だ。
問題となっている化石は1億3000万年前に生息していたとみられる大型の草食恐竜6体分、約1000個。韓国人実業家は当初、ゾウかウシの化石だと思って購入し、調べたところ恐竜の化石だったことが判明したという。タイ政府が金銭の支払いに応じない場合は日本の収集家に売り渡すと話している。