会見では、倉敷市の顔にふさわしい、市民の憩いの場となり環境に配慮した「一定の緑のスペースがある、無料の都市公園」を造りたいとの考えを明らかにしました。緑のスペースを確保するための案としては、チボリ公園に隣接する倉敷市の市有地を等価交換するなどして、チボリ公園内を流れる倉敷用水の両側を中心とした緑道公園を核に整備しようというものです。さらに、その南西側に続いている1ヘクタールの土地を地主のクラボウから借り受けるか、購入することで造り出そうというものです。倉敷市では、この案を議会に諮り、市民の理解と岡山県からの協力予算措置などの目途が立った時点で、正式にクラボウとの契約交渉に入りたい考えです。
11月補正予算案は鷲羽山のエレベーター設置を中止したことによる契約業者への損害賠償金や原油価格高騰による学校などの高熱水費の増額分などが計上され、一般会計で24億5800万円あまりの増額補正となりました。一方、企業会計は下水道工事費の減額などにより2億8400万円あまりの減額補正となりました。一般会計の主な歳出では小学校と中学校の校舎耐震化事業として10億6200万円。保健所内の衛生検査室を整備する費用として3200万円。鷲羽山エレベーター設置中止による業者損害賠償金として1300万などとなっています。11月補正予算は今月27日開会の倉敷市議会に上程され審議されます。
訓練が行われたのは、倉敷市児島下の町の香川銀行琴浦支店です。警察官が扮する拳銃を持った犯人が女性客を人質にとり、金を要求するという想定で進められました。迫力のある脅し文句に、行員たちは緊張した表情で対応し、犯人が車で逃走すると、後を追いかけカラーボールを投げていました。銀行には通報を受けた警察官が駆けつけ、犯人の服装や逃げるときに使った車のナンバープレートなどを行員から聞き取りました。香川銀行琴浦支店では年に1度、防犯訓練を行っており、万が一の場合には役割分担をして犯人の特徴を覚えるなどマニュアルを作成しています。訓練後の講評で、児島警察署の橋野正明・生活安全課課長は「今や強盗事件はどこの金融機関で起こっても不思議はない。この訓練を機会に、防犯の気持ちを常にもってほしい」と話しました。今後も、香川銀行琴浦支店では定期的に防犯訓練を実施するなど、防犯意識を高めていくことにしています。
これは、県立博物館が今月14日から開いている企画展「備讃における工芸のあゆみ」の関連事業として行われました。錦莞莚は、明治時代に倉敷市茶屋町出身の磯崎眠亀が発明したもので、通常の花ござより精巧に織り込まれた藺草がなす緻密な模様が特徴です。今回、織機を動かし、錦莞莚のレプリカを製作しようと取り組んだのは、藺草製品の生産者などで組織する備中西阿知花筵グループの皆さんです。この夏、県立博物館で開かれた錦莞莚の企画展がきっかけで、今回の実演披露が可能となりました。会場には、織機が動く姿を一目見ようと、花ござ生産の関係者や一般客など多くの来場者が詰め掛け、眠亀が苦心の末に開発した幻の織りこみ技術に見入っていました。メンバーたちは、来場者の視線が集まる中、錦莞莚の緻密な模様を作り出す56枚の紋板と呼ばれるパーツを一枚ずつ交換しながら、横糸となる藺草を1本ずつ織り込んでいきました。そして、およそ3時間かけ、30cmほどの錦莞莚のレプリカを織り上げました。今回再現された錦莞莚のレプリカは、本物より縦糸が少なく、織りあがった模様も多少粗いものとなりましたが、メンバーたちは、自らが目標とする錦莞莚の巧みな技に触れ改めて、眠亀に対する尊敬の念を深めていました。岡山県立博物館では、このイベントを来月7日(日)にも開く予定です。
さて、きょうから倉敷市立西中学校の生徒2人が、倉敷ケーブルテレビで職場体験をしています。二人は収穫のピークを迎えている連島町鶴新田のレンコン畑でレンコン掘りのリポートに挑戦してくれました。
連島町鶴新田は県内最大のレンコンの産地です。60戸のレンコン栽培農家が年間に1500トンを出荷しています。いまが、ちょうど出荷のピークを迎えています。高橋猛さんはレンコン栽培40年の大ベテラン。専用の鍬を使って手際よくレンコンを掘り出していきます。レンコンは土の中でいくつも枝分かれしています。どんな風にレンコンが伸びているか想像しながら傷をつけないように少しずつ掘っていきます。レンコンの出荷は年内いっぱいまでがピークで収穫自体は来年5月頃まで行われるということです。
授業を受けたのは、大連開発区第一高校の2年生と3年生11人です。2年生の選択授業である美術や書道に3人から4人に分かれて出席し、美術の授業では、モデルの女性をデッサンしました。第一高校の生徒たちは全身や上半身などサイズを決めて、丁寧に描いていました。第一高校の生徒たちが倉敷高校を訪問するのは初めてで、交流事業の第一弾として副校長や日本語教師などと一緒にやってきました。昨日の夜と今晩は倉敷高校の生徒宅などへホームステイし、交流ではほかに、第一高校の生徒たちが全員バスケットボール部のメンバーということで、川崎医療福祉大学や倉敷芸術科学大学で親善試合が行われました。第一高校の生徒たちは倉敷や岡山の観光名所も見学し、22日(土)に帰国する予定です。倉敷高校では、この交流をきっかけに今度は、倉敷高校から第一高校へ訪問団を送る計画で、友好交流を続けていきたい考えです。