西日本新聞

日本のキリスト教史研究に功績 結城了悟氏が死去

2008年11月18日 13:39 カテゴリー:社会 九州・山口 > 長崎 社会 > おくやみ

 日本二十六聖人記念館(長崎市)の前館長で、日本のキリスト教史研究に足跡を残した神父、結城了悟(ゆうき・りょうご)氏が17日午後8時37分、悪性リンパ腫のため、長崎市の聖フランシスコ病院で死去した。86歳。スペイン出身。自宅は長崎市西坂町7ノ8。葬儀ミサ・告別式は19日午後一時から、長崎市中町1ノ13、カトリック中町教会で。喪主は日本二十六聖人記念館館長のデ・ルカ・レンゾ神父。

 結城氏は旧名ディエゴ・パチェコ。1939年にイエズス会入会。48年に来日して日本語を学び、54年に司祭になり、南米や広島県で働いた。62年に日本二十六聖人記念館の初代館長に就任。78年に日本国籍を取得し改名。2004年まで同館長を務めた。

 フランシスコ・ザビエルや天正遣欧少年使節など、日本のキリシタン史研究に尽力し、著作を多数発表。1981年に西日本文化賞を受賞し、2000年に勲五等瑞宝章を受けた。24日に長崎市で開かれる列福式についても、188人の殉教者の調査に深く携わった。

 カトリック長崎大司教区の高見三明大司教は「式を心待ちにしていらっしゃったのに、本当に残念。病床でも執筆を続け、キリスト教史の研究に情熱を傾けた方だった」としのんだ。

=2008/11/18付 西日本新聞夕刊=

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