療養所実情知って ハンセン病協会市民向け勉強会

療養所の将来構想に生かそうと、福祉施設の現状などが説明された勉強会
 青森市の国立ハンセン病療養所松丘保養園の将来構想をテーマにした初めての勉強会が15日、青森市文化会館で開かれた。啓発活動に取り組む青森県ハンセン病協会が主催し、保養園の入所者や職員、市民ら約100人が参加した。

 松丘保養園では高齢化が進む入所者と地域の共生が課題となっており、将来構想策定に向けた話し合いが進む。勉強会は療養所の地域開放の一例として福祉施設の併設が挙げられていることから、施設の実情を学ぼうと企画された。

 市内の特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、デイサービス施設の関係者3人が講師を務め、施設の役割や事業内容、運営上の課題を説明した。参加者からは施設の医療体制や待機者数について質問が出た。

 県ハンセン病協会理事で松丘保養園の福西征子園長はあいさつで、来年4月施行のハンセン病問題基本法を紹介し「新しい視点で地域との交流について考えたい。皆さんもハンセン病問題に関心を持ち続けてほしい」と呼び掛けた。
2008年11月16日日曜日

青森

文化・暮らし



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