都内で脳内出血の症状を訴えた妊婦が医療機関から受け入れを拒否された問題で、首都圏の首長で作る「八都県市首脳会議」は19日、厚生労働省に対し、周産期医療体制の充実と医師確保を求める緊急要望を行った。
要望書は「現在の医療現場の混乱は、これまでの国の医師抑制策によるものである」と指摘したうえで▽ハイリスクの妊婦に対応する「総合周産期母子医療センター」の診療体制の強化▽中リスクの妊婦に対応する医療機関の確保▽産科・小児科の医師不足を解消するための臨床研修制度の見直し--などを求めている。【須山勉】
毎日新聞 2008年11月20日 地方版