2008年11月19日 23時51分更新
地球温暖化防止のため、岡山県倉敷市の水島コンビナートで働く人たちが通勤する際に、自家用車ではなく公共交通機関などを利用してもらおうと、駅と企業とを結ぶシャトルバスの運行や自転車の貸し出しが始まりました。
これは、二酸化炭素の排出量を減らし、温暖化防止に役立てようと、水島コンビナートに工場がある企業などで作る協議会が試験的に始めたものです。
JR倉敷駅とコンビナートを結ぶ水島臨海鉄道の水島駅では、無料のシャトルバスが運行を始めたほか、無償で貸し出すための自転車が用意されました。
電車が到着すると、通勤客は駅前のロータリーへと向かい、企業の工場などを順番にまわっていくバスに乗り込みました。
しかし、初日の18日は多くのバスで空席が目立ったほか、自転車を利用する人もほとんどいないなど、利用者の周知へ向けて課題も残りました。
現在、コンビナートで働く人のうち90%以上が自家用車で通勤しており、毎年およそ17万トンに相当する二酸化炭素を排出しているということです。
試験運用は今月28日まで行われ、協議会では利用者数などを調べたうえで、本格的な運用を開始するかどうか検討することにしています。