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筋弛緩剤で70代患者死亡 医師、薬品名取り違え

 徳島県鳴門市の健康保険鳴門病院(増田和彦院長)は19日、医師が解熱効果のある薬剤と間違えて処方した筋弛緩剤を、看護師が同市の70代の男性患者に投与し、患者が死亡したと発表した。死因は急性薬物中毒による呼吸不全とみられる。

 パソコンのシステムで薬を選ぶ際、当直の女性医師が副腎皮質ホルモン剤「サクシゾン」と、名前が似た筋弛緩剤「サクシン」を間違えたのが原因という。患者は近く退院する予定だった。

 鳴門署は、業務上過失致死の疑いもあるとみて病院関係者から事情を聴くなど捜査を始めた。

 病院によると、患者は肺炎と胸膜炎で10月末ごろ入院。17日午後9時ごろ、患者が発熱したため、医師が解熱効果のあるサクシゾンの処方を決め、パソコンのシステムで検索。間違えてサクシンを選んだ。

 患者はぜんそくの症状があり、通常の解熱剤を使えなかったという。〔共同〕(07:00)

社会 | おくやみ