島田最高裁長官が退任会見 「身近な裁判へ前進」21日に定年退官する島田仁郎最高裁長官(69)が17日、東京都千代田区の最高裁で記者会見し「迅速で適正な裁判や、国民に身近で利用しやすい裁判所の実現を使命と考えてきたが、ある程度前進できたのではないか」と約2年にわたる在任期間を振り返った。 来年5月に始まる裁判員制度については「全国の裁判所で全力で取り組み、準備はかなり整ってきた。選任手続きでは、無理強いして裁判員になってもらっても良いことはない。やむを得ない理由があれば弾力的にとらえて辞退を認めるなど、国民の負担軽減が今後の課題」と語った。 竹崎博允東京高裁長官(64)が最高裁判事14人を飛び越して次期長官に就任することについては「彼を思うと坂本竜馬が浮かぶ。先を見通す力が抜群。長年の慣行より、裁判所にとって誰が一番適任かを考えた」と、“抜てき人事”の理由を説明した。 島田長官は東京都出身。仙台高裁長官、大阪高裁長官などを経て、2002年11月から最高裁判事。06年10月に長官に就任した。
【共同通信】
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