今月21日に定年退官する最高裁の島田仁郎長官が、お別れの記者会見を行いました。
「裁判所を定年と言うことで去らねばいけないということには、寂しいような、なんともいえない気持ちを味わっております。それと同時に、重い責任から解放されるという安堵感、ホッとしたような気でもおります」(最高裁 島田仁郎長官)
島田仁郎長官(69)は会見で、国籍法を違憲として、いわゆる婚外子10人に日本国籍を認めた今年6月の最高裁判決が、長官としてかかわった裁判のなかで最も思い出深いと述べたほか、来年5月から始まる裁判員制度が順調に定着するように、外野からサポートしていきたいと話しました。
後任の最高裁長官には竹崎博允・東京高等裁判所長官の就任が決まっていますが、島田長官は竹崎氏について、「先を読む力が抜群に優れている。坂本龍馬のような人間」と大きな期待を寄せていました。(17日18:42)