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筋弛緩剤の誤投与「思い込み」と院長謝罪
「正しい薬と思い込んだ」。筋弛緩(しかん)剤の誤投与が発覚した健康保険鳴門病院の増田和彦院長は19日夜、記者会見で苦渋の表情を浮かべ経緯を説明した。亡くなった70代の男性は治療が終わり、間もなく退院する予定だった。
午後9時、病院の3階会議室で開かれた会見の冒頭、増田院長は「事故を起こし申し訳ございませんでした」と謝罪し、病院関係者2人とともに深々と頭を下げた。
医師が薬を取り違えた原因については「医師が正しい薬だと思い込んでいた。単純なミスほど予防しにくい」と釈明した。
18日未明に男性が死亡したのに、19日夜まで公表しなかったことについて問われると、「当初遺族は公表することを了承しなかった。今日の午後7時ごろに了承を得られた」と強調した。