佐賀放送局

2008年11月19日 18時59分更新

武雄市長辞職願い提出


武雄市民病院の民間移譲問題で移譲に反対するグループは19日樋渡啓祐市長に対するリコール運動を始めることを表明しました。
これに対して樋渡市長は民間移譲の是非を直接市民に問うための市長選挙を行いたいとして19日辞職願いを提出しました。

19日午後武雄市民病院の民間移譲に反対する医師や市議会議員などのグループが記者会見を開き11月22日から樋渡市長のリコールに必要な署名活動を始めることを表明しました。
リコール請求の代表者の1人で獣医師の山田清稔さんは「市民に十分な説明がないまま民間移譲するというやり方が問題だ。
市長の考えを変えさせるにはリコールしかないと思い決断した」と述べました。
この記者会見を受けて樋渡市長は民間移譲の是非を直接市民に問うために市長選挙を行いたいとして11月21日付けで市長を辞職したいという辞職願いを市議会議長に提出しました。
樋渡市長はこの後の記者会見で「リコールになれば半年間は市政が混乱する。
市民生活の混乱を最小限にするためにも辞職して選挙で市民医療のあり方について真意を問うことが求められている」と述べるとともに次の選挙にも立候補する意向を示しまた。
樋渡市長が辞職願いを提出したことについて移譲に反対するグループは再度記者会見を開き広報担当で武雄市議会議員の平野邦夫さんは「市民病院の民間移譲を白紙撤回させる新たな状況が生まれた。わたしたちのこれまでの活動が市長を辞職に追い込んだと思う」と述べ市長選挙の候補者を選ぶ作業を始めたいという意向を示しました。
樋渡市長は総務省の課長補佐などを経ておととし4月に行われた市長選挙で36歳と当時全国で最も若い市長として初当選しました。武雄市選挙管理委員会は公職選挙法の規定に基づいて市長の辞職願いの受理が通知されてから50日以内に市長選挙を行うことにしています。