いきなりですけど、昨日くらいに僕は、みなさんの中でおかたづけが苦手な人がいるかもしれなーって、とても心配になっちゃいました。
そんなわけで、今日はおかたづけ入門をしてみましょう。
床に物が散乱して収拾がつかない人々、おめでとうございます、あなたはこの入門の対象者です。
床に物なんか散乱していないよという人々、残念ながらこの文章はレベルが低すぎて、あんまし役に立たないかもしれないですね。
このおかたづけ入門の目標は、床に物が散乱しない生活です。
しっかりとおかたづけ入門が出来たら、一年くらいは部屋が汚いなーって思わなくて済むようなると思いますから、頑張ってみましょう。
整理整頓というのはなかなか才能に左右される分野で、出来る人はなんもしなくても出来たりする。出来る人には出来ないということが、分からないというのはよくあることです。
僕はといえば、小学生の頃に先生から「使った道具はおどうぐ箱におかたづけしろ!」と注意されて、ムカついておどうぐ箱をバキクソに叩き壊し、激怒した先生に頭をオモクソ殴られたくらいにおかたづけレベルが低い。
こういう人物ですから、かたづけが出来ないということは、十分以上に理解しています。
おかたづけが苦手な人も、安心して実行できる感じですね。
それではおかたづけの準備をしましょう。
まずは、かたづけるというのと、掃除をするというのは、全く別の作業だと理解しましょう。
足の踏み場がない状態で、掃除器をかけることは出来ませんよね。掃除の前にまずはおかたづけです。
あんまし汚ねぇ場所があったら、ついでに掃除をしたら良いと思いますけど、あくまでメインはおかたづけ、これを忘れないようにしましょう。
ハサミはデカいやつを用意しましょう。
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カッターもチビこいのじゃなくて大きめ。
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こういうのは部屋にあれば買う必要はありません。
ゴミ袋は市やら区の指定のやつがあると思いますけど、普通のやつに入れまくった後で詰め込んだほうが作業がラクです。袋がヤブれてもダメージが少ない。
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強化ゴミ袋というのがあるので、それを選んで買いましょう。
ゴミ袋やらカッターはshop99で売っているので、それで十分だと思います。
キッチンバサミはひとつあるととても便利ですから、この機会にひとつ良いのを購入してもいいですね。
これについては後述します。
ここでおかたづけについて、もう一度考えましょう
おかたづけというのは、物をあるべき位置に移動させることです。
移動させるためには、当然ながらスペースが必要です。
スペースを作るためには、ものを捨てるしかありません。
床に物が散乱しているという状態は、スペースと自分の収拾能力に対して、持ち物が過剰にありすぎて、はみ出している状態なのです。
汚いままで幸せな人は構いませんけど、混沌とした部屋にイライラしている人は、諦めてものを捨てることにしましょう。
整理整頓したら大丈夫だと思ったりしちゃうかもしれませんけど、少ないスペースで整理整頓出来る人なら、そもそも床に物が散乱したりしないのですよ。
残念ながらこの地球というのは、絶対的な物理の法則によって動いています。
『スペース+自分の収拾能力 < 持ち物』という状態であれば、絶対に部屋は散らかります。
全部を持っておくことは出来ないと理解しましょう。
持ち物を減らすためには、不用品を捨てれば良いわけですが、これがなかなか難しい。
ですから最初に、捨てたくない大事なものを決めてしまいましょう。
当たり前ですけど、自分にとって大事なものを理解していなければ、不要なものも分りません。
これが、大事なものを把握なければならない理由です。
ものを捨てるのはもったいない、これは当たり前のお話しです。
しかし部屋の中に大事なものが、不用品の中にそれが埋もれてしまっている状態というのも、なんか悲しい感じですね。
大好きなものを目立たせる演出のために捨てるって考えると、少しは捨てるのも楽しくなるかもしれませんよ。
人によっては、大事なものを決めるのに時間がかかるかもしれませんけど、頑張って考えてみましょう。
少しだけ部屋が汚い人は、ゴミの日の当日、ものすごく汚い人はゴミの日の前日に、仕事なり学校なり一日休んででも確保しましょう。
なぜゴミの日付近に掃除をするかというと、出力を確保するためです。
ゴミ袋というのは思いの外にデカくて、10袋もあると身動きが取れない状態になります。
身動きが取れないとおかたづけは不可能ですから、ゴミ袋を外に出せる日に、時間を確保する必要があるのです。
ゴミ収集の車がやってくる時間を逆算して、作業時間を確保するとなお良いですね。
参考になるかどうか分りませんが、床の上にちょびっと物が散乱していた僕の場合は、ゴミを袋に詰めまくって、ゴミ捨て場まで持っていくのに5時間くらいかかりました。
あと必要のないものの中に大きなものがある人は、粗大ゴミを捨てる方法を調べ、可能ならあらかじめ捨てておくこと。
何度も書きますけど、おかたづけのためには、スペースがあったほうが有利なのです。
これがゴミの日と粗大ゴミを捨てる方法を、把握しなきゃならない理由です。
それでは、おかたづけ開始、ゴミ収集のトラックが来るまで、ひたすらゴミをゴミ袋に詰めまくります。
作業時は奥から前に移動するのが基本、これはおかたづけと掃除に共通する動作で、入口付近から片付けはじめると、間違いなく作業は破綻します。
奥にある不用品をゴミ袋に詰めまくりながら、徐々に入口に移動していきます。
可能ならば、小まめにゴミ袋をゴミ捨て場に持っていく。スペースがあればあるほど作業がやりやすいです。
小まめにゴミ出し出来ない場合は、ゴミ袋は作業が終了した場所に置くようにしましょう。
捨てるポイントとしては、
みたいな感じです。
どう考えても必要ないチラシだとか、絶対になにがあっても着ることのない古い服だとか、わけのわからんフチの欠けた茶碗だとか、全部捨ててしまいます。
徹底的に部屋をほじくり返しながら、不用品を捨てていく。部屋を一度裏替えすくらいのつもりで、作業をしましょう。
かさばる紙類があれば、カッターやらハサミで切りまくって捨てること。なるべく小さくしてゴミ袋に詰め込んでいく。
大事なものは捨てないように気をつける。
僕の場合は、この作業の結果、ゴミ袋10個くらい不用品が出ました。
ここで中途半端なことをすると、おかたづけ入門は失敗に終りますから、頑張りましょう。
さてとこれで入門は完了、きっちりと不要なものと大事なものを把握して、不用品を処理した方ならば、はっきし言いまして、既に床の上にはものはない状態になっていると思います。
ですから整理整頓は、肩の力を抜いてやっても大丈夫ですよ。
ここでおかたづけが苦手な人は、大きなものから片付けること。
なんでかというと、細かいものをかたづけても、見た目作業が進んだように見えないからです。
おかたづけ苦手な人は、確実に作業の途中で飽きてしまいますよ。
大事なことをまとめると三点です。
ものが必要になった時に三つの動作で出せるようにするだとか、タッパに入れて下着を管理するだとか、ピカピカ光る金属部分を磨いておけば奇麗に見えるだとか、そういう細かいテクニックというのは、ある程度まで整理整頓が終っている人向けの知識だと認識しましょう。
スペースさえ確保出来れば、おかたづけ苦手な人間も、おかたづけ可能人間になることが出来ます。
がんばりましょう。
最後に余談、某天才プログラマの部屋へ、僕が遊びに行った時の話しです。
引越も終り、数ヶ月もたっていたその部屋は、汚いだとかそういう問題ではなくて、有り体に言えば引越しの搬入直後みたいな感じでした。ダンボールがゴチャゴチャしていたり、組み立てていない本棚があったりだとか、そういう感じ。
そのゴミゴミした部屋で、彼は泰然自若とカレーを作ったりしながら、スジ肉は安くて美味くて最高だなとかホザいたり、ダンボールに囲まれながらそろそろ掃除をするかなどとタワゴトをホザいたりしていたのでした。
確かにスジ肉はウマいけどまずは引越しを終らせろよボケだとか、掃除以前にまずは引越しを終らせろ落ち着けだとか、僕は思ったりしていたんですけど、とうとう彼は引越しが終らないまま、京都から東京へと引越しをしてしまったのです。
これは奇麗な部屋で快適に暮すという意味では、あまり好ましい事例ではありません。
しかしながら、価値観というのは人それぞれで、みながそれなりに好き勝手にしているから、世界というのは面白いのです、部屋が雑然としていても本人が幸せな目を維持出来たり、泰然自若としていられるのなら、無理してかたづける必要なんかありません。
ピカピカの家で喧嘩ばかりしている家族よりも、月のさしこむあばら家で仲良くしている家族のほうが幸せなのです。
こういう感じですね。