きたみ | むしろこの仕事は、9時-5時ではないことに魅力があると思う。プログラミングには波があるわけですし、裁量労働制、完全フレックスで問題がないんですよね。 もちろん、サービス残業を押し付けられるとすれば、それは大問題だけれど、残業そのものまで否定的なのはどうかと思う。5時までに上がる毎日が正しいの?って思うんです。 問題があるとすれば、自分できちんと考えて集中するときはして、時間を空けたときに、そこに仕事を押し付けている上司や会社がいた時。結局、これはマネジメントの問題だと思う。みなさんはいかがですか? |  |
富士ソフト・井芹氏 | 個人的には、集中してくると、ついぶっ続けで仕事してしまうんですよね。昼休みも忘れて仕事しようとして、上司に怒られたり(笑)。 その点から言えば、サービス残業でない残業はむしろOK。乗りに乗っているときは、やった方がいい。そのほうがいいものもできると思っています。 |
DTS・小俣氏 | 私自身はマネジメントをする立場なので、「マネジメントの問題」と言われるとドキッとしてしまうんですが(笑)。けれど、空いている時間にとりあえず仕事を渡してみるといったようなことは、結局は無理が生じる。そんなことをしても大抵失敗するんです。詰め込むことはしません。 ただ、おっしゃる通り、波があるので、毎日決まった時間、決まったことをしたい人には不向きな仕事でしょうね。 |
ソラン・星氏 | たしかに、「勝負するときにはする!」という感じは、ありますよね。 私の場合、先ほども言ったように、前の会社にいたとき、新人の頃には、結果を出すためにとか、仕事を無理に取っちゃったりとかで、必然的に残業が長くなり、結果、サービス残業してしまったりということはあったんです。 けれど、ソランもそうですが、今は仕組み上から言っても、サービス残業というのはほとんどないんじゃないかな。 |
きたみ | ただ、僕が最後に働いた会社はきっちり残業代は払ってくれる会社だったんですけれど、逆に、仕事を前倒しで集中してやって、まとめて休みを取るとかいった働き方はしづらかった。「残業してまで休みを取るとは何事か!」というわけです。 それは逆につまんないかなあ、と思ったりもするんですが……。 |
富士ソフト・井芹氏 | 私は毎月コンスタントに有給は取ってますよ。家族とどこかに出かけたり、それなりに有意義に使っています。会社も、なるべく休めるときはちゃんと休めという方針です。 仮に無理に休出しても、職場に2、3人しか人がいなかったり。シーンとした中で仕事するのは、ちょっと寂しいですよ(笑)。 |  |
DTS・小俣氏 | ウチは、きたみさん的に言えばつまらない会社かもしれないなあ(笑)。確かに、3ヵ月の仕事を1ヵ月でやるから、2ヵ月休ませてくれといったようなダイナミックなことはできないですね。 |
ソラン・星氏 | 少なくともウチの場合、休みを取りづらいということはないですね。シャカリキに仕事すれば、そのぶんはしっかり休んでいいと思う。 |
きたみ | まあ、とにかくこの業界、残業それ自体は仕事の波にしたがってどうしても発生する。けれど、それは決まり切った時間の枠に縛られず仕事できるということでもある。また、だからといってサービス残業を強要されるというようなことは、少なくとも普通の会社ならあり得ないってことですね。 この業界、原価のない世界なので、誰か手が空いていたら、とりあえず仕事を押し込む上司なんてのがかつてはいて、そういうところから出た世間の評価が今でも残っている、というところでしょうか。 |