LGが2倍増益、サムスンも好調
10大グループ1-9月期業績
世界的な景気低迷の中で、LGグループは1-9月期の最終利益が前年同期比95.9%増となり、10大グループで最大の増益率を記録した。主力事業の携帯電話が高成長を主導し、ディスプレー事業でも液晶パネルの好況が利益を押し上げた。化学分野では充電池など情報通信素材の伸びが目立った。
証券先物取引所と上場企業協議会が18日に発表した上場企業業績集計によると、10大グループの1-9月期の売上高は前年同期比21.08%増の306兆5000億ウォン(約20兆6000億円)だったほか、最終利益は同3.8%増の19兆2000億ウォン(約1兆3000億円)だった。12月決算法人570社の最終利益が同59.24%減の6兆770億ウォン(約4100億円)にとどまったのと比べ、10大グループの善戦が目立った。
グループ別の増益率を見ると、LGグループが最大だったほか、半導体などの不振にもかかわらずサムスン・グループが13.1%の伸びを記録した。ウォン安による輸出好調が続いた現代自動車グループ、現代重工業グループもそれぞれ11.80%、7.57%の増益だった。ハンファ・グループも7.06%の増益を確保した。
一方、原油高の直撃を受けた海運大手の韓進グループは前年に続き赤字となり、減益となった企業もSKグループ(46.58%減)、錦湖アシアナ・グループ(28.71%減)、GSグループ(12.19%減)、ロッテ・グループ(8.24%減)など相次いだ。しかし、7-9月期業績だけで分析すると、10大グループで増益を記録したのは、錦湖アシアナ(19.5%増)、ハンファ(7.3%増)だけだった。
HMC投資証券リサーチセンター長のイ・ジョンウ氏は「7-9月期に入り景気低迷の影響が10大グループにも及んでおり、当面は企業業績の悪化が拡大する」と予測した。
ポスコは国民年金が大株主で政府系企業に分類されるため、10大グループには含まれていないが、鉄鋼価格の値上げを追い風に7-9月期は営業利益(1兆9833億ウォン=約1300億円)と最終利益(1兆2187億ウォン=約800億円)でサムスン電子を上回り、上場企業で1位に浮上した。
李仁烈(イ・インヨル)記者
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